自己コーチングガイド②
2.発達障害の自己理解
自己コーチングの出発点は、まず自分の脳の働きについて理解することである。自分自身の行動を観察し、その特徴を理解する。この作業は、身近な人の協力が得られれば、手伝ってもらうと良い.
行動観察のポイント
A.注意集中の持続、対象、調節がスムーズに出来るか?
B.状況理解:場の雰囲気、「空気」をどう理解しているか?等
C.言葉の理解:文字通りの理解、遠まわしな言い方や冗談が分かるか、うそをつくか?等
D.物への執着:捨てられるか? 捨てられない理由は?
E.時間認知:後悔するか? 首尾一貫性を重んじるか? 予定の変更に対応できるか? 等
F.刺激を求める(ADHDの場合)、こだわり(ASの場合、偏食、服装、髪型や歯磨きなどの身体に関わるものなど)
G.人への愛着・執着があるか? どのような執着か?
H.強迫観念、視線恐怖、対人不安、聴覚過敏等
他にも自分が多数派と違って見える様に感じるところは何でもノートに書き出してみる。具体的に考えるのがコツ。「こんなものもある」という具体的な質問や書き込みをどしどしお願いします。
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/adhdvsas.htm
私は、自分がACだけなのか、ADHDのACなのかどちらだろう?と考えているところですが、
Aの注意・集中については、自分が「面白い」、または、「聞こう」と意識したものに関してはできますが、その意識スイッチを切っているときが多いので、話の内容をちゃんとわかっていないことが多いです。
いつも、集中し続けることは、しんどいので、ぼんやりしているようです。
Hの強迫観念については、小学生から中学生の頃、手洗いを何度も何度も行なったり、電気を消す前に十数えるなどあったのですが、「感染するならしてもいい」「悪いことが起こるなら起こってもいい」と思うことで、自分の意思で断ち切りました。
けれど、今も、会議等で、大勢の人の前で発言する時など、前もって、言うことを何度も何度も繰り返しシュミレーションしたり、人を怒らせたかなと思った後に、その時の相手と自分のセリフや、相手の表情動作をしつこく思い返したりします。
何か、心配なことがあると、その観念が頭から離れません。
その他、人に対して、これは失礼だな、言わなくてもいいことだなというようなことを、言わずにはおれなかったり。
大人しそうなのに、きついことを言うなといわれたことあります。言うのはやめた方がいいだろうと思っても、言いたい衝動が止められない時があります。蛮勇(?)というか。。
自分自身のことも、わざわざ、言わなくても良いことを人に対して、開けっぴろげというより、無防備な感じで言ったりもします。
高校生の頃、放課後、教室で数人のクラスメートといる時に、一羽の小鳥に対して、他の人が手を差し伸べていた時、自分だけ、「小鳥に無視されたら」という恐怖感から、できませんでした。
その時、自分でもおかしいんじゃないかと思いました。
今も、「拒絶されるのが怖い」とか「基本的に自分は、迷惑をかけているし、いない方が人にとって、良いことだ」みたいな観念があります。
状況判断や、理解力に劣るせいで、自分も疲れていますが、他人も疲れさせたり迷惑をかけていることが多いように思います。
先日より、コメントをさせていただき、また、先ほどもさせていただいたところですが、YANBARU先生におかれましては、多くのコメントに返答されるのは、ご負担が大きいのでは?と少し、気にかかります。
先生のご負担のない範囲で、また、「これは」と思うコメントに対してしていただけたらなと思います。
冒頭のお言葉の「発達障害に理解のない無責任なコメントには返答しません」という所ですが、
「戴きましたコメントにつきましては、コメントできない場合もあります。また、内容によっては、削除させていただく場合もあります」
と変えられてみては、いかがかと思ったのですが。
こういうことを言うこと自体、私は、おせっかいが過ぎるかもしれず、失礼な発言のようにも思います。
言わずにおれなかったです。削除していただいてもいいですので。
こんにちは。いよいよ自己コーチングの章が始まりました。
一人で行うと、かなり辛い作業だなというのが、実感です。
>自分が多数派と違って見える様に感じるところは何でもノートに書き出してみる。
単純に多数派と違って見える部分を書き出すと、それこそ収集つかなくなる量で
不安になってきました。
なんといっても比較対象となる多数派の意識を知らなさすぎる事に気がつき
オロオロしています。自分の考え方、言語の使い方等、確かに多数派とは
大きな違いがあることはわかるのですが、多数派世界とはどのぐらいの距離が
あるのかを知るための基盤をもっていないため、なかなか先に進めません。
なにか多数派世界との違いを具体的に広範囲に知る術があるといいのですが。
(AS関連の書籍等は、かなり読みました。AS側から多数派世界がどう見えるか
という事は書かれていますが、逆に多数派からAS世界がどのように見えるかという
記述は少ないです)
例えば、私の場合、言語のもつ根源的な意味(正確な意味)を知りたい衝動が強く
他者との会話中でも、意味のわからない単語がでてくると、話の流れを止めてでも
単語のもつ意味を知りたがります。
(最近は、その場では自分でわからなかった単語をノートに書き込んでおき
後で辞書で調べるという方法を使っています。)
私は、あきらかに身近にいる人々を困惑させ、疲労させてしまうので
(身近であればある人ほど、疲労させてしまうのは日々実感してます。)
結局、自分が孤立を選択したのも、もうこれ以上、自力では処理できないという
感覚が生じたからです。と同時にやれることは全てやったというような感覚もあり
自己評価が下がらない要因になっているようです。
しかし今回、いろいろなことを知識として学べましたので、これらを糧にゆっくりと
あせることなく、また、あきらめることなくあろうと思います。
ADHDが疑われる成人(主治医=精神科医には「ほぼそれだろう」と言われたが、発達の専門医には診断を受けていません)の10数年来の同居人です。
最初は本当に、生活ルールの調整に苦労しました。
ASかも、と疑われる点は、人への執着と聴覚過敏です。
1ケースとして、ご参考までに。
<y-rの視点より>
A……できない。たまに働きすぎて、過労で倒れる。
B……空気は読めない。言葉で言われると理解する。
C……文字通りの理解をする。遠まわしな言い方を嫌う(ハッキり言われないと分からない」が口癖)。
冗談は好きでない。ブラックジョーク(本当のことを言いすぎる類のもの)はある。うそはつかない。
D……物への執着はみられない。が、捨てない。捨てない理由は「気づかない、気にならない」から。らしい。
E……後悔しない。首尾一貫性は重んじない。予定の変更に対応できる。
F……刺激を求めるタイプ。打ち上げ花火のような人だ、とたびたび他人に言われる。好きなことなら一気に開始し、長続きしない(ように見える)。嫌なことには見向きもしない。「意味がないから」らしい。
G……私に対しては、ある。本人曰く「信仰の対象」らしい。その意味はわからない。他の人間には冷たい。興味がないし、意味がないから、らしい。
H……聴覚過敏はある。
こういうケース、結構ありますか?
長い書き込み、失礼しました。
今回の先生の連載を応援したくて書きました。
本人にも思いつくことをあげてもらうようにします。
>ALIVE様
>逆に多数派からAS世界がどのように見えるかという
記述は少ないです)
私から、自閉っ子である息子(5歳)を見たときこんな印象です。
・(私から見て)どうでも良さそうなこと(幼稚園に行く道順、その日に着る服装、食事に使う食器など)にこだわる。
◎よくある場面:
どうしてもこの服じゃないと嫌と言う。
しかし、事情・・・指定の服は洗濯したばかりで乾いていない。そのように話しても『絶対コレじゃないと嫌』と言い張って譲らない。
△これを私から見たとき・・・『他のものでも着れなくはない。乾いていないという状況を考えて少し妥協してくれてもいいのに』。
最終的には、『乾燥機で指定の服を急遽乾かす』という手段で、私が息子に譲ることが多い。無視して他の服を着せるとぐずぐず言って、余計面倒なことになる。
・・・・・
一例ですし、5歳の息子なのであまり参考にならないかもしれないですが、恐らく息子が成長して大人になっても、こういうところは若干残るのではないかと思います。
自閉の人は自分をモニターしたり、また他者の立場に立って自分を見ることは難しいようですね。私も息子を見てるとそれを感じます。
大事な自閉のこだわりは『時間など物理的なことが許すかぎり』許します。許せないときは、とりあえず『事情説明』を試みます。ただ、こだわりを外すのための手間(説明など)とを天秤にかけると、素直に許したほうが早いことも多いので、結局こだわりを優先することが多いです。
コメントありがとうございます。
ミリ様
ADHDのACと、ACだけの場合の違いは、私は「建前で自分の納得できないような態度をとった時に罪悪感(気付かなければ身体症状)が生じるか否か」で分かることが多いです。
コメントについては、実は「コメントにまで気を使うのはACの症状ですよ」という話ですが、私は「偏屈者」を心がけており、納得出来ないことはしませんので大丈夫です。
(ちなみにカミングアウトのスレッドでは実際に削除しました)
ALIVE様
ASの方に対するコーチングガイドの表現自体が難しいですね。各論でぜひ考慮してみようと思います。
y-r様
これは「自己診断」の領域の話ですね。A,B,C,D,G,HはASの所見ですが、E,Fが一見ADHDに似ています。ここが問題です。「打ち上げ花火」という現象が、例えば「その度その度に一時的に目の前の人に合わせて突っ走っている」ということであれば、「受動型AS」で説明できます。もしも詳しく相談したいときはメールしてください。
yurin様
あなたはお子さんを観察できるので発達障害を理解するには格好の立場ですね。時々理解ある家族としてこういう書き込みもありがたいので、よろしくお願いします。
コメントありがとうございました。
YANBARU先生
>ADHDのACと、ACだけの場合の違いは、私は「建前で自分>の納得できないような態度をとった時に罪悪感(気付かな>ければ身体症状)が生じるか否か」で分かることが多いです。
これは、罪悪感を生じる方が、ADHDのACなのでしょうか?
コメントの件に関しては、私の勝手な思い込みによる発言でした。
私は、日常でも、他人のことで、勝手な思い込みとそのことによるいらぬ発言を、しばしば、してしまっています。
申し訳ありませんでした。
先生こんにちは。質問があります。
1.ピアノの絶対音感が邪魔して、
他の楽器が習得できなかった経験があります。
(ある楽器のドレミが、ピアノのソラシに対応する場合、
楽譜を見て友達はドレミと歌いますが、
私はソラシとしか思えません。
時間をかけて馴れればできる気がしますが。)
2.スポーツの応援など、自分とかけ離れた人を応援する
意味がわかりません。
(選手が知人だとか、地元チームなら話は少し別です)
テレビの前で私が応援しても、相手には声は届かないのに、 応援なんて無駄(無駄なことはしたくない)と思えます。
選手のフォームを見る観戦なら、意味はわかります。
3.ボクシングやプロレスなど、痛そうな格闘技を見れません。
実際に自分は痛くないのに、殴られたりするたびに、
私の頭の後ろの方で、血の気が引くような感覚がします。
人気スポーツだから、多数派の方は違う感覚なんでしょうね。
これらは、発達障害の特徴に当てはまりますか?
YANBARUドクター様
>ASの方に対するコーチングガイドの表現自体が難しいですね。各論でぜひ考慮してみようと思います。
よろしくお願いします。
私もできるだけAS視点から書き込みをして参加したいと思います。
ガイドは初版、第2版・・・と積み重ねていけば、いいのではないかと思います。
AS当事者側からも、いろいろ意見がでればと思います。
yurin様
いつも具体的な説明で、とてもわかりやすいです。ご配慮ありがとうございます。
>私から、自閉っ子である息子(5歳)を見たときこんな印象です。
>(私から見て)どうでも良さそうなこと(幼稚園に行く道順、その日に着る服装、食事に使う食器など)にこだわる。
私(あるいは私達)は、自分でも、なぜ「こだわり」が大事なのか、理解できません。
もしかしたら、余計な刺激を避けるための無意識な行為なのかもしれません。
外から見て、不思議でしょうがないと思いますが、このあたりが
基本的な脳の動きの違いによる現象なのかもしれません。
どうしても「こだわり最優先」になる場面が多いのですが、その「こだわり」を止められてしまうと
今度は二次的障害が表面化してしまうので、その調整が難しいです。
私に係わる人は、つねに試行錯誤をしなければならないというのが現実です。
・・・続く
続き・・・
>自閉の人は自分をモニターしたり、また他者の立場に立って自分を見ることは難しいようですね。
>私も息子を見てるとそれを感じます。
そうです。なんだか、あらゆる事がつねに手探り状態といった感じです。
そのうえ私の場合、独自の解釈をしてしまうようで、世界は遠いなと感じてしまいます。
特に、言語表現に関しては、ものすごく独自の発達・獲得をしてしまったようで、その点で
言語を使ったコミュニケーションに困難さを感じます。
(このように文書化すると、一度書いたものに対して再整理できるのでなんとかなる
のですが、会話はその場で即答しなければならない場面が多いので、やっかいです。)
y-r様
y-r様の同居人視点のコメント、参考になります。
・・・らしいという表現に、やわらかいまなざしを感じます。
(人のあるがままを、あるがままで認めている感じがします。)
>本人にも思いつくことをあげてもらうようにします。
私はぜひ聞いてみたいなと思います。もしよろしければ、お願いしたいと思います。
コメントありがとうございます。
ミリ様
ADHDは基本的に正直ですから、建前は「ウソ」になります。平気で建前を使えなかったらADHDと考えて良いと思います。普通のACは、「当たり前で建前を使う」「相手に気を使って本当のことを言わないのは、良いことだと思える」という人です。このあたりがかなり違いますね。
まーちん様
1.発達障害に絶対音感を持つ人は多いように思います。脳の働きとの関連は私は分かりません。
2.3.ASの孤立型の人の場合などは、例えば「映画のストーリーの世界」は認識しないことが多く、結果「感情移入しない」という特徴があります。逆にADHDはどんなドラマでも登場人物になりきってしまうので、私も怖い映画やドラマを見られません。特に「電車男」は、失敗したときの自分を見るようで辛すぎて見られません。
多数派は、「適度に感情移入して適度に自分のことでないと認識して」という風に出来るのだろうと想像しています。
ALIVE様
本人からの説明が一番分かりやすいので、今後とも言語的な説明を御願いいたします。
コメントありがとうございました。