3.脳の働きの少数派であることの認識

発達障害の自己診断ガイド2で述べた発達障害を疑う特徴があると判断した場合、次のステップに進む前に、「脳の働きのマイノリティーであることをどう考えるか」についてまず考え、自分なりに結論を出す。

 例えば「治らない脳の働きのマイノリティー(少数派)である」ことが分かったとしてもその場合はその結論(「自分は普通でない」こと)を率直に受け入れる決意を固める。

それが出来ない場合は即自己診断を停止し、再びその後の時間の経過の中で上記の決意が出来てからもう一度自己診断に戻ることとする。

 

普通でない」ことを認めるのは抵抗があるものである。

私も「偏屈者宣言」に至る43歳までは「普通」に未練があった。自己診断の場合、いつでも逃げられるので、その抵抗があるままで中途半端にステップを進めても効果は無い。

(自分は違うと思いたければどこでも否定は簡単である)

 むしろ自分なりに診断を確定するところへ進む前に、「確定する時期ではなかった」という形で問題を保留に出来れば、その後の人生の中でどうしても結論を出さなければならない状況になった時に迅速に自己診断に復帰できる。

 「否認」と呼ばれる非生産的な道筋に入ることを回避するための「積極的な先延ばし」である。

 

   発達障害の自覚                ADHDとアスペルガー   


PAGE TOP