5.ASグループのタイプ分け

さて前回の「愛着・執着の有無」で愛着ありとなった人はASグループである。

この時点で、「特定の愛着の対象だけに極端に態度が変わる」人が残っているはずである。

さらにASにもいろいろあり、下記の自閉症の3分類が分かりやすい。

A.積極奇異型 人の中に積極的に出て「仕切りたい」AS

B.受動型    相手中心で常に受身で行動するAS

C.孤立型    自閉傾向が強く孤立へ向かうAS

 分類は次のように行う。

1.学童時などに、「学校と家で態度が全く違う」と言われたことがある」、ASの中ではADHDの様に「相手中心で場当たり的で優柔不断に見られる」人はまず「受動型」に分類される。

この中には自閉傾向が弱く、外見上ほとんど発達障害に見られない人も含まれる。

2.残った人は「後悔するならはじめからするな」という非常に首尾一貫性を重んじる人が多いはず。

その中で、どんなに不適応になっても社会に出て行こうとする人が「積極奇異型」で、自閉が強く引きこもりがちになる人が「孤立型」となる。

積極奇異型と孤立型は良く似ている。例えば積極奇異型の人で社会で不適応を起こし、二次障害として強迫症状や視線恐怖、聴覚過敏の悪化などがあり、その結果引きこもりがちになった人は、表面上分類が難しい。

その場合、「社会に出て行きたい」「自分が中心になって注目されたい」「仕切りたい」という人への衝動が強いかどうかを細かく考え、それがどうしようもなく強ければ積極奇異型、あるのはあるが自閉的な生き方を選択する場合は孤立型となる。

   アスペルガー             ADHD  


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