発達障害自己コーチングガイド①
はじめに
成人発達障害の診断は「自己診断ガイド」で述べたように一般的な医学診断とは違い、脳の働きのマイノリティーであることを確認する作業である。そのために医療が対応できないケースには自己診断が必要となった。この場合当然医療などの支援体制はまだ整っていないことが予想される。
自己診断であっても、診断が確定することは大きな意味を持つ。特にADHDのACのケースは診断確定と同時にACの認知のゆがみが消失して、本来のADHDの特徴がはっきり出現してくる。そのため、直ちに自己コーチングに移行することが必要となる。
自己コーチングの基本コンセプトは以下のとおり。
1.自分の脳の働きの特徴について正確に観察し理解する。
2.多数派の行動を観察し、少数派として、自分の脳の働きと、多数派の脳の働きとの違いを比較対照できる形で意識できるまで理解する。
3.自閉的な生き方と、社会に積極的に参加する生き方の間のどの道を自分が選ぶか、多数派に妥協する具体的な程度を選択する。
4.3で選択した道に応じて、多数派に妥協する具体的な道筋を考え、現実的な妥協のあり方についてはケースワーカー(医療である必要はない)などの助言を得られる体制を作る。
5.定期的にケースワーカー等に相談する機会を作り、自分なりに考えた妥協の工夫が多数派に有効であるかどうか、客観的な助言をもらいながら実際に有効となるように相談と工夫を繰り返す努力を続ける。
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/adaptation.htm
この記事へのコメントはありません。