ADHDにとって過集中は楽しい。次から次へアイディアが浮かび、気分も浮き浮きして集中力もあり、仕事もはかどり、疲れも感じない。(躁うつ病の躁状態のように浮ついた感じとは違う)
だが過集中には大きな落とし穴がある。それは、「同じくらいに周囲の人が熱心にならないと腹が立つ」という落とし穴だ。
私は以前の病院勤務の頃、治療の難しい患者様を主治医交代で引き受けたりしていたが、治療にのめりこむにつれて、看護師さんの愚痴などのフォローが出来なくなった。逆に「プロなんだからこれくらい当たり前だろう」と言ってしまう。これではチーム医療は出来ない。実際私は何度も孤立したことがあった。
単独ですることを除き、何らかのチームで取り組む仕事には過集中はADHDが予想するよりもマイナスが大きい。周囲がついて来られなくなり、パフォーマンスが低下して、最終的にはサービスの受け手に申し訳ないことになる。
「周囲のフォローが出来なくなること自体、余裕が無さ過ぎて、プロのパフォーマンスとしては不十分である」と考えて、私はうまく行かなくても落ち込まない60パーセントくらいの力で進むように最近は心がけている。
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こんにちは。
しばらく前から拝読しております。
『過集中の落とし穴』だったのかどうか定かではありませんが、
3年ほど前、ある組織のある委員のメンバーとして
私を含め4人くらいのメンバーで機関誌を発行していた頃のことを思い出しました。
私はその中で、メンバー少ない中、編集委員長として頑張っていました。好きな分野の仕事だったゆえ、自分としては楽しく、また充実した気持ちで仕事をしていました。
ただ、やはり『はまりすぎて』いたようで、
メンバーの一人から『あなたのいう事はプレッシャーが大きすぎる』といわれました。当時はどうしてそんなことを言われるのか、全然理解できませんでしたが、いま思うと、私のペースに周囲がついていけなかったんだと思います。
それからしばらく後、トラブルのあと私はその組織から去ることになりました。
今、子どもの小学校で役員をしていて、同じような仕事をしていますが、周囲との調和をまず考えるようにして、
『ほどほどの頑張り』を心がけています。
時にそれが、仕事そのものにのめりこむより辛かったりしますが、周囲を振りまわして全体の調和を乱したり、
自分が孤立するほうが、最終的にはデメリットが大きいと
自分に言い聞かせています。
ここを読んで、また教訓になりました。
自分の経験と重ねて書きこみしました。
長々と失礼しました。
これからも頑張ってください。
大ボスがもろにADHDのやり手さんですが、遅刻魔・記憶力悪い・全般的に管理能力なしというだけでも敵が多くなるのに、自分のハイパーな状況に部下をあまねく合わせようとして激しく責め続けパワハラ三昧(と相手は受け取る)し、ここ数年間で何人も辞めていきました。いくらプロでも組織では孤立するデメリットを計算に入れられない人間はイタイですね。