AS(アスペルガー)の人の思考の特徴は、前述した「ディーテイル」の他に、「(ミクロの)関連付け」と呼びたくなるような特徴がある。
記憶(意識される体験)の全体は一枚の壮大な細密画となっており、それを一望する形で頭にある。
しかもその細密画は、画面のあらゆる部分が「完全に首尾一貫」「完全に調和」していなければならない。周囲と調和しない独立した色、独立した形はあってはならず、部分は必ず全体の中での意味づけを伴って存立する。
例えば時間的前後でも、以前の行動との一貫性が要求され、また空間的にも自分の生活に直接関係の無い世間の不合理まで腹が立ったりする。
統合失調症の被害関係念慮は、「自分の内界と外界の境界が不鮮明になる」ということから起こると私は想像している。ASの被害妄想様の思考は、「そもそも世界自体がはじめから部分部分が強く関連付けられている」というところから生じている。ここが根本的に違うところだ。
ちなみにこの言い方で行くとADHDは「すべてそれはそれ、あれはあれ」「ばらばらの略図はあるが細部はない」ということになる。
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/ASspirit.htm
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