私が一番緊張する瞬間は、AS(アスペルガー症候群)の人にAsを告知するときだ。昨日も思春期のケースに告知した。
面談の仕方について誰と誰で話すか本人に選んでもらい、一対一でしばらく本人の「納得出来ないこと」を聞き、その後、その質問のひとつに答える形でまず「あなたが周りの人に理解されるためにこの説明が有用なんだ」とASについて説明した。
ポイントはそのケースの抱えていたトラブルが実はAS特有の感じ方と多数派の感じ方の違いによることを説明して、「どちらも正しい」「どちらも悪くない」「ただすれ違いがあっただけだった」と説明すると、本人の表情が柔和に変わった。
その後「アスペルガー症候群(高機能自閉症)のおともだち」(ミネルヴァ書房)を見せて、ざっと説明すると、「これで親も納得するかも」と本人の感想が出てきた。
ある程度信頼関係ができてから、きちんと時間をとって、タイミングを十分計って説明し尽くすつもりで告知をするが、本人が拒否したらどうするかはらはらしながらその場に臨む。
しかし実際には「自分が人と違うのがなぜか説明されてすっきりした」という反応となることが実際は多い。表情が変わるのが印象的だ。
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/ASspirit.htm
おもしろかったです。アスペルガーは白黒つける傾向があると言われているみたいですが、それだけに発達「障害」という言葉で普通じゃない方に白黒つけられてしまうとつらいのかも。定型発達の方の側も、おそらく普通はアスペ側を「障害」と呼ぶことで自分を安心させるので、アスペルガーの側としてはますますいやな気持ちになると思います。
どっちも正しいけど、違うだけ、だけど生きやすくするためにはそのことわからないと、というスタンスに好感が持てました。