AC、人格障害関連

自己正当化型ADHDのケア②

 前回のスレッドに質問があったので、具体的に書いてみる。(プライバシー上の問題があるので状況は改変)

 ケース1.ASの夫から家事などの問題を指摘され子供を残して一人追い出され、離婚調停も不成立となり、夫からの離婚訴訟の「訴状」が来て初めて問題の深刻さを理解して、家事コーチングなどにまじめに乗るようになった。訴状の前には「不利なことには耳を貸さない」状態であったが、その後は現実的となりスタッフからの説明が「通じる」ようになった。電話などの受け答えなどにも、「前と違って考えてから返事をするようになった」と本人も自覚している。

 ケース2.若い女性のケースで、もともとボーダー(境界例)かと考えてきたケースだったのが、AC的な認知の部分が回復してみると非常に正直、率直な性格で、発達障害の家族歴もあり、自己正当化型ADHDであった。一度は治療終結としていたが、「現実的な相談」の形で再び治療に導入し、「ちやほやしてくれるAS男性(複数)への依存を続けることは楽ではあるが、それではあなたの人生のためにプラスにはならないだろう」と直面化するタイミングを待っている。

 いずれにしても、「現実にかなり追い詰められた状況とならなければ治療の糸口すらない」ということが重要だ。

 粘り強く話を聞きながら本人が追い詰められるまでタイミングを待ち、本人が直面化できそうな場面で本当のことをずばり言う。

 それまでの間は、現実の相談の形で、本人を取り巻く現実の状況の話を丹念に聞きながら本人の辛さを是認して話を聞いて行くことになる。

 自己正当化型ADHDの詳しい説明については下記を参照。http://www.geocities.jp/yanbaru5555/mrhrADHD.htm

 

http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/adhdNH.htm

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コメント

    • まーちんAS
    • 2007年 4月 11日

    先生ありがとうございました。
    意味が把握できました。
    夫が自己正当型ADHDみたいな人です
    いろいろ言いたいことはあるのですが
    何度言っても全然理解してもらえません。
    やはり追いつめられた状況にならないと無理なんでしょうかね。
    私の忍耐(諦め)と、時間の問題ってことでしょうか。
    気が遠くなります。

    • パパイヤ
    • 2007年 4月 11日

    あ痛たたた・・
    分かっていても、改めて自分が自己正当化型だということを突きつけられると結構きますね。
    経営哲学なんかで「ピンチはチャンス」「逆境の時期は力を蓄える好機」とかいうのを「?」と思ってましたが、こういうことだったのかな。
    自分の足りない部分を見つめ直して、好転する機会と考えると逆境も捨てたもんじゃないですね。
    ところで、私は10年前にも1,2年間、今と同じように自分を模索していた時期がありました。自分がACじゃないのか?と思って関連した本を大量に読みました。
    それにも関わらず何で今またこういうことになってるのか?
    そのとき結局自分の真実の姿に向き合えないまま、結局依存(異性、仕事)に逃げてしまったんじゃないのかと思います。心理学部卒の友人と色々話したりしましたが、結局傷のなめ合いをしただけで、YANBARU先生やこのブログのように自分に向き合う場を探すこともなかった。
    ちょっと前にノートを2冊買ってきて、1冊は結婚生活について、もう1冊は自分の人生について振り返ってみようと思ってたんですが、そのとき、「自分は自己正当化型」「自分を改善するチャンス」という視点で書いていこうと思います。(また別の依存に入らないよう早めに・・)
    #YANBARU先生、ご説明ありがとうございました!ものすごく身にしみました!

    • HIKARI
    • 2007年 4月 11日

    先生、私は娘のことをASだと確信していますが、現在の状況は、ケース2です。
    どういう訳か、娘に近づいてくる男性はASの方が多いのも事実で、たまたま傍にいてくれるからと、結局依存しているようにも見えます。
    この場合も、面倒見のよいAS男性から卒業することが必要なのでしょうか?

    • tohsan
    • 2007年 4月 11日

    私は自称ASのACですが、非常に追い詰められた状況に2度も直面した為、自分がそれまでの人生で全く気が付かなかったAS的な認知の偏りを一挙に認識できた経験があります。(何故2回も必要だったかという事も、今ではもの凄く納得がいきます。)
    あの状況に直面しなければ、恐らく自身がASのACであるかも知れないという事さえ思い当たらなかったと思います。
    だから、「非常に追い詰められた状況」とは決して本人にとってはマイナスではなくて、一発逆転の大どんでん返しになり得るのだ、ということも、周りは認識していた方が良いのですよね・・・。(これも逆の立場では大変難しいことではありますが。)
    少なくとも、個人的にはあの2回の危機的状況に直面した事に感謝しています。当時は心身ともに大打撃を受けましたが、あれが無ければ今頃私はどうなっていたのか・・は、想像するのさえ恐ろしい位です。

    • 月の草
    • 2007年 4月 11日

    私は残念なことにもう若い娘ではありませんが、ケース2. の経過をたどり、頭の中身は10年前と同じまま成長も無く、今に至ってます。
    私も「ダメなお前の面倒を見てやろう」という面倒見のよいAS男性の庇護を抜け出す必要があると気付きました。思いっきり直面しはじめました…..

    • mario
    • 2007年 4月 12日

    妻は私のAS的な支配から逃れ、子連れでの一人暮らしがもう4ヶ月になります。私は自分のAS的な行動の修正を図りつつ、その事を説明しつつ、関係改善を探っておりますが、信頼関係は維持しているものの、今のところ妻の離婚要求は変わっておりません。別居のキッカケとなった妻の新しい恋人の存在もネックです(一度会っただけでハッキリとはしませんがAS者という印象もありました)。
    妻を突き放すことで直面化させる事を何度も検討しておりますが、パートナーの立場からは突き放した後のケアが出来ないのと、直面化する際には子にとっても非常に厳しい状況となると思うのですが子のケアも出来なくなると思います。特に子の事を考えて躊躇しています。
    そんな状況下で、今ではすっかりと妻の言いなりになっている自分がいます。先生の言うところの服従状態だと思います。
    パートナーの立場から取る事の出来る手段は何かありますでしょうか?

    • パパイヤ
    • 2007年 4月 12日

    #何度も投稿&長文ほんとすみません・・・今佳境です。
    私は、昔ケース2、今ケース1に当てはまりますが、私の場合、自己正当化してしまう理由として、真実を真実と認めると自己崩壊してしまう程、自己評価が低すぎたように思います。
    ケース2ですが、彼氏も親友も(ASでなくACかボーダーっぽい)ちやほやしてくれる人でした。容姿コンプレックスがひどかったのですが、周囲から容姿を現実以上にほめてもらうことを望んでました。仲間の一人(非AC多数派)から告白されても「ルックスは普通だよね。」みたいなことを言われるとその瞬間、圏外、とみなしてました。彼氏からは「安室奈美江よりかわいいよ」とか色々言われて悦に入ってました(爆笑)→いかに合理的な認知ができなかったか、、鏡を見ろと言いたい。
    告白してくれた非AC多数派男性や、「付き合う相手考えた方がいいんじゃない?」と忠告してくれた非AC多数派の女性の仲間たちの言うことを真実だと受け入れてれば、今には至らなかったはず。それができないのが自己正当化型なんですよね~。
    ケース1に関して。ルックスをほめてくれる人じゃなくても、マザコンのACぽく大人しい人には、自分から言い寄ってました。(もてなさそうな人だから、私が自己否定されない自信があったんだと思います。今考えれば。)最初はこちらが優位なのに段々亭主関白ぽくなって、偉そうなこと言われると、何様だよ、と思って別れる、というような感じです。でもよく考えてみると、自分はそんな相手と釣合ってるんですよね。
    上記を反省して、1年くらい前からこんなことに気を付けてます。
    ・自己評価を高めるよう、自分で自分をほめる。(自分を改善する努力は今後。)
    ・好きな人、仲良くなりたい人、尊敬できる人と積極的に交友を持つ。
    ・傷のなめ合いになってる腐れ縁の友人とは連絡しない。
    ・馬鹿にしてる相手に優越感を感じるために近づくようなことはしない。→多数派の人は自然にやってることかもしれないけど、ADHDのせいかACのせいか、世の中全員と仲良くしないといけない!差別はよくない!と思い込んでた。
    #とうさんの書込みを読んですごく励まされました! 一発逆転ホームラン打つぞ~

    • mario
    • 2007年 4月 12日

    今更ながら、パートナーの立場から相手をどうこうしようと言う事自体が間違っている事に気が付きました。前の書き込みを撤回します。

    • パパイヤ
    • 2007年 4月 12日

    上記の書込みで、参考にした本とURLを一応補足しておきます。著作権上問題があるかもしれないので。
    ・劣等感が強い人の原因、特徴、治し方:「地球が天国になる話」斉藤一人
    ・自己評価の上げ方(自分をほめる):手塚千砂子のおしゃべり・・・ほめ日記
    http://homepage1.nifty.com/tezuka/Osyaberi.htm#S
    ・自己評価の上げ方(付き合う相手を選ぶ)「娘の結婚運は父親で決まる」岩月謙司
    お医者さんの書いた本じゃないし、発達障害とは何の関係もないのでご注意下さい。

    • なまえなし
    • 2007年 4月 13日

    自己正当型ADHDなんだ…たぶん。
    皆様の本当に暖かいご支援あって、春から違う職場で研究職についたものです。
    今日病院にいって父と私の根本的な違いに気付いたのです。
    父は経営者だから仕事の結果に対する叱責≒自分という人格への叱責と考えがち
    私は被雇用者だから、たとえ仕事で叱責されても、それは仕事の結果を叱責されているのであって、自分という人格の叱責にはならない。
    ここをわかってなかったんだ、私も、父も。
    家庭内の「ホウ・レン・ソウ」がないんだ…
    家族全員自己中だから…納得。。
    今一番視覚がクリアになった気がします。
    やっぱり向いているんだ!今の職場が一番!
    仕事は結果が全て。
    こころに必要なのは安心感。
    こんなとこで凹んで自己評価下げてられません!!
    お蔭様で私に対して理解ある係長で、
    情けないくらい失敗から学べない私ですが、
    温和な口調で「まずは結果をださないとね~」と言って下さいます。
    私もその通りだと思ってます。
    結果出さなきゃ誰も認めてなんかくれない。
    そして「ゆっくりでいいよ」とも言ってくださるので
    安心して仕事に専念できます。
    大学であんなに実験やったのに全然身についてない自分が切ないです、最近。。
    ギリギリまで動けない自分よ、余裕をもとう!
    それと体調管理しっかりしよう…環境の変化からか最近また過食傾向。。
    コーチングの本読み続けます!すごく役に立ちます~(泣)
    あとどうせ自分が異動することのない部署なら、言い方さえ気をつければ(ここ大事)思ってること言っていいんだ!
    出世は父の夢であって、私はもともと出世する気などないんだから。
    本当にありがとうございました!!(色んな皆様へ!!)

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