AS-ADHDカップル② -- ADHDのACであった場合
ADHDのACは自己評価が極端に低く、非常に強い「理解されたい」という衝動を持つ。(「愛されたい」というのとの違いは微妙だが)
だから一途で「ひたすら」さがあり、時には命がけであったりする積極奇異型ASからの想いと行動はADHDのACを安心させる。また、合理的なADHDと同じように、AS側が多少風変わりなスタイルがあっても対応が出来る。「私のことを理解してくれるのなら何でも受け入れられる」という感じだ。
こうしてカップルとなり、結婚したりすると、ADHDのACはだんだん安定してきて、ACの部分(認知のゆがみ)が治り、本来のADHDに戻る。「ASの一途な思いで治してもらった」ということになる。
しかしそうなると今度は本来人を必要とせず、自由と自律を愛するADHDは、積極奇異型ASの支配的な部分が目に付き始め、特にもともとが自己正当化型ADHDであった場合などは、「ウザッたく」なる。そこからいくつかの道に分かれる。
1.AS側が服従に回る場合、円満な家庭が続く。
2.ADHDが「割り切って」距離を置いた共存関係を続ける。
3.ADHD側が浮気したり、ASがDVとなったりして破綻する。
私のところに相談に来られるDVのケースの多くが実はAS-ADHDカップルである。お互いの発達障害について説明して、理解を勧めるが、修復は難しいことが多い。
もとはACであった時の「一時的な必要」であったわけで、必然的な帰結ではある。
こんにちは。
『考え事の旅』(車で適当に走ってきただけ)から帰宅して書きこみをしています。今日は曇り空で、遠くの山は雲にかすんで見えました。
正直言って『相方に自分を理解して支えてもらう』というのは、私にとって一番しがみついていたかった『普通』だったと思います。恐らくこの『普通』も捨てたほうが無難であると悟りました。
たとえ自分が『>もとはACであった時の「一時的な必要」であった』とはいえ、その『結果』も大きいゆえ、私もさすがに深刻になりました。
私なりに出した結論を書きます。
もしASであるなら夫としての彼ではなく『ASである彼』を私が理解する。そしてADHDである自分を理解してもらうことは『彼には求めない』。恐らく私が彼を理解するよりはるかに難しいことだろうから。
私がADHDであり相方の夫はAS。さらに息子もASであるなら、私は『発達障害のプロになるしか道はない』と考えました。年齢的なものもあるので、目指すにしろ頭にも時間にも限界はありますが、『皆がまぁまぁのレベルで幸せになる』方法はこれ以外、私には考えられません。
プロとして彼を理解すれば、おのずとお互いどうすれば一番いいのか答えも見つけやすくなる。最悪の場合の子ども達の精神的フォローも考えやすくなる。資格を取れば最悪自分自身の生活も自立することができる。そしてなにより、発達障害に対する理解・支援を考える立場に立てる・・・などを考えた結果の結論です。
妻の浮気で夫婦関係が破綻しかけています。
原因や関係回復の方法を探している中で、私がAS、妻がADHDかADDであるように思い始めました。ハッキリしませんが妻にはACもあったような気もします。
こちらの内容を読んで、余りの一致具合に頭を抱える思いです。
私と結婚当時、仕事の選択に失敗し行き詰まっていた妻は、結婚後に専門学校へ進学しSTの資格を取りました。結婚当時は情緒に不安定な部分が目立つ妻でしたが、今では自信を持って仕事に取り組み、安定しています。子育ても頑張ってます。
反面、私の支配(私には支配しているつもりは無いのですが)に息が詰まったらしく、私からの逃避→浮気 を実行してしまいました。
現状では、別居して子育てだけを協力する体制に入りつつあります。私自身は、彼女の浮気が破綻し、気が付き、戻ってくるのを待つつもりです。
まさに、上記のリストの1~3の全てを地でいっている状態です。
何とか関係を修復して、正常な夫婦関係に戻りたいのです。「修復は難しい」とあるのはDVのケースのみでしょうか?全てのケースでしょうか?
お互いの発達障害を理解することで、関係改善が図れるのであれば、妻とお互いの発達障害について話をしてみようかと思います。STである妻は一応専門家ですが、今のところ私のASも自分のADHDも否定しています。が、私のASはかなり疑いようがないと思いますし、妻についてはADDについて書いてある「片付けられない女たち」と言う本の内容にかなり符合しています。
もし、関係改善の方法などにアイディアがありましたら、お願いします。
妻の浮気で夫婦関係が破綻しかけています。
原因や関係回復の方法を探している中で、私がAS、妻がADHDかADDであるように思い始めました。ハッキリしませんが妻にはACもあったような気もします。
こちらの内容を読んで、余りの一致具合に頭を抱える思いです。
私と結婚当時、仕事の選択に失敗し行き詰まっていた妻は、結婚後に専門学校へ進学しSTの資格を取りました。結婚当時は情緒に不安定な部分が目立つ妻でしたが、今では自信を持って仕事に取り組み、安定しています。子育ても頑張ってます。
反面、私の支配(私には支配しているつもりは無いのですが)に息が詰まったらしく、私からの逃避→浮気 を実行してしまいました。
現状では、別居して子育てだけを協力する体制に入りつつあります。私自身は、彼女の浮気が破綻し、気が付き、戻ってくるのを待つつもりです。
まさに、上記のリストの1~3の全てを地でいっている状態です。
何とか関係を修復して、正常な夫婦関係に戻りたいのです。「修復は難しい」とあるのはDVのケースのみでしょうか?全てのケースでしょうか?
お互いの発達障害を理解することで、関係改善が図れるのであれば、妻とお互いの発達障害について話をしてみようかと思います。STである妻は一応専門家ですが、今のところ私のASも自分のADHDも否定しています。が、私のASはかなり疑いようがないと思いますし、妻についてはADDについて書いてある「片付けられない女たち」と言う本の内容にかなり符合しています。
もし、関係改善の方法などにアイディアがありましたら、お願いします。
AS-ADHDカップル当事者として
発達障害のあるなしに関わらず、お互いがお互いに対する『気持ち』が無いと関係修復は難しいのが現実だと思います。だけどそれを前提にした上で考えるなら、それなりに、道は拓けるとは思います。
もう一度『初心』に戻るのも方法の一つかもしれません。改めて相手をよく見つめ、また自分を見つめてみると何かが分かるということはたまにあります。
yurinさん、ありがとうございます。
今は浮気の真っ最中なので、私に対しては否定的感情しかありません。いや恋愛感情がないだけで、信頼しているとは言われます。
考え直してみると、ASがADHDを支配すると言う部分が良く分かりません。いや、何となくは分かるのですが、ではどうすれば良いのか、分かりません。支配するとは、支配しないようにするとは、具体的にはどんな感じなのでしょうか?
>1.AS側が服従に回る場合、円満な家庭が続く。
それでも、普通の家庭のような円満さは、生じないというのが実感。
時間がたつにつれ、ぎりぎりの綱渡りのような生活を強いられる。
ASとの生活は、特に二次障害が悪化している状態での同居は精神的に辛くなる。
しかし同居するADHD者の資質によっては、ある程度の家庭生活にはなる。
>2.ADHDが「割り切って」距離を置いた共存関係を続ける。
ADHDの資質によって、ASのこだわりをどこまで許容できるかがポイント。
共存関係というよりも、しかたなくといった関係。
ASに選択の余地はあまり無い。
>3.ADHD側が浮気したり、ASがDVとなったりして破綻する。
浮気も立派なDVである点で、どちらにしろ破綻。
AS者との長期間の共同生活は、その不安定さから難しいというのが実感。
ADHDのACが解除された段階で、ADHDがASから離れていくのは
ある意味必然的。
>私のところに相談に来られるDVのケースの多くが実はAS-ADHDカップルである。
>お互いの発達障害について説明して、理解を勧めるが、修復は難しいことが多い。
破綻するものを修復するのは、本質的に困難。
破綻するべき生活は一度破綻させない限り、新しい生活は始まらない。
これは、誰が良い・悪いといった事ではなく、事実。
関係改善の可能性は余り無いのですね…
まぁ私たちに関しては自己診断なので、真にAS,ADHDではない事を期待します。自分自身に付いては、コミュニケーションの技術をそれなりに上手く身に付けてきたASだろうと勝手に思っています。が、実は私は2度目の離婚問題なので(前回の結婚も同様の経緯で破綻した、どちらも6年前後)、やはりAS的な問題が大きいかも知れません。
> AS者との長期間の共同生活は、その不安定さから難しいというのが実感。
ここで言う“不安定さ”とはどういうものでしょうか?
コメントありがとうございます。
yurin様
ADHDには「普通」は縁遠いもので、「どんな場所でもそれなりに良いところもある」くらいに逞しくなれば本来のADHDに戻ったといえます。
今の境遇になったのも何かの意味があるはずで、逆にこのチャンスを生かそうとくらいに考えましょう。
mario様
私はお互いの発達障害を理解することでうまく共存できることに希望は大いにあると思います。そのために必要なことは、言葉で十分に客観的に理解しあうことです。
二人とも自己診断でも診断をつけて、自分自身について理解し、相手を観察して、どこで妥協するのかを工夫するという形に持っていければ希望はあると思います。
miel様
「普通の家庭」はそれほど円満ですか? 私は「ぎりぎりの綱渡り」も立派な「円満」であると考えます。
ASの人は何でも必然的にしか考えられないという特徴はありますが、この世は「意志」で出来ている部分も大きいと私はADHDとして考えるので、あなたの発想は実に窮屈に思えます。
再びmario様
あなたの人生はあなた自身が作るものです。はじめから決まっていることは何もありません。発達障害にも当たり前に自由はあります。診断の意味は、逃げの言い訳のためにあるのではなく、人生を前向きに切り開く可能性を見出すことにあります。
あきらめないで、出来ることを何でもやってみましょう。あなたの気持ちが最後に奥さんを動かすかもしれません。
コメントありがとうございました。
YANBARU先生
お忙しいところ、コメントありがとうございました。
確かに必然と捉えて逃げそうになっている自分がいます。そんなところもASっぽいのには自分でも苦笑しています。自分自身について、妻について(発達障害の有無に関係なく)理解する努力は続けていますが、問題は妻の方には(私の支配から解放されたところなので)関係改善を試みる気が全く無い事でして…
離婚提案(妻の方は今はそれしか頭にありません)を受け入れた上で、子育てに関するコネクションでゆっくりと関係回復するしかないのかなぁと思ったりもしています。
今一つ、質問です。
どこかでASの確定診断を受けると、何か良いことがありますでしょうか?ASに対して何が出来るのか素人には分からないのです。自分の個性を理解して、と言うレベルであれば、ASっぽい自分を理解する事だけでも良さそうにも思ったりもしています。
YANBARU先生へ
>私は「ぎりぎりの綱渡り」も立派な「円満」であると考えます。
この部分は私の能力では、そのように読み取れませんでした。
>この世は「意志」で出来ている部分も大きいと私はADHDとして考えるので、
確かに「意志」で出来ている部分がある事は事実。
>あなたの発想は実に窮屈に思えます。
まさにそのとおりで、じつに窮屈で被害妄想的で混乱した発想。
指摘していただきありがとうございます。
その点を気をつけて年末年始生活してみようと思います。
なお、私の書き込みはYANBARU先生の書かれた文章に対しての私見および
私個人の生活に対しての実感で、他の人に対してのコメントではない事を
ここに記します。
私はこのような場で他の人に意見を言うことはありません。
人はそれぞれが違った人生を歩んでいると思っていますから。
AS-ADHDカップル当事者として。
ASの夫と結婚してはや十六年になります。夫がASではないかと自己診断したのは最近ですが、そうとわかってから夫に対する見方が変わりました。上手く行く時もあれば、お互いの価値観の壁にぶつかってへこむ時もあります。でもこれはどんな夫婦でも同じだと思います。
確かに一時の必要だったかもしれませんが、それでも私達のように、十六年間一緒にいる夫婦もいます。
コメントありがとうございます。
mario様
相手がどう受け止めるかということと、あなた自身がどう行動するかは、何とか「別に」考える試みをしてみてください。理解されなくても努力する価値はあります。
miel様
これはADHD的な「何でもあり」の世界観かもしれませんが、喧嘩ばかりでも「これしかない」ペアーはありうると思います。対決は生産的でもありえます。ASの人には情緒的に辛いので考えにくいと思いますが、「疾風怒濤」という人生観もありうるわけで、それこそ人それぞれの「主体的な選択」ですね。
yurin様
私の書き方も不適当だったと思います。ACだけではなく、別の意味でASに惹かれることは確かにありますし、ADHDの場合、「実際に自分で選んできた」ということの意味が大きいように思います。意志の部分ですね。
ここは非常に大事な問題です。
コメントありがとうございました。
YANBARU先生
結婚というのは(どのようなカップルであっても)『その時、ある程度条件が整って、二人の関係さえ良ければ結婚という結論に行き着く』のだと思います。先に何があるかなんて誰にも分からないから、一つの『賭け』でもあると思います。
二人の関係に意味づけをしていくのは実は結婚後で、結果が出るのは最後の最後まで分からない。私は、何回も夫から離婚と叫ばれても別れることは考えなかった。
それは意思の力というより、『一時的な決断』にこだわっていて諦めが悪いだけなのかもしれません。ただ結果の良いも悪いも『意思が向かう方向次第』という気はしています。
やだ、うちの夫婦!と思いました(^^)
自分では「こんなに家族の事で苦労する人はめったにないだろう」と思っていたのですが、典型的なのですね、、、。
夫と長男、積極奇異型AS+ADHD(長男診断済み)、次男
高機能広範性発達障害疑惑の無害な天使系(まだ診断が下りてない)、、、。
子どもがまだ小学生なのもあり、全員がそれぞれの方法でのしかかってくるので遁走したくなっています。
とりわけ夫と長男の支配欲の強さには毎日うんざりしています。特に私への執着と支配へのあくなき挑戦は、さながら「へび的」な執念深さを感じます。必ず負けるのに、一日に一度は必ず勝負に出てくるのです。場の支配をかけて。
とにかくいつなんどきでも、油断するとすぐに支配に持ち込もうとするので、彼らのどちらかが家にいるときは、常時少し緊張しており、とても疲れます。
早く夫と別居したいなぁ、、、。
本当はもう思春期にさしかかった長男とも距離をおきたいのですが、まあ、私の産んだ子ですからね、、、。コンサータを飲んで頑張ってることだし。ママへの絶大な愛は感じるので、多少は構ってやらないと、、、。でもずっと一緒に居るのは嫌だなぁ、、、というのが正直な所。ものすごく強情で譲らず、面倒くさい人です。
結婚当時、私は専制君主の母親のもとで、被支配民(最下層)のADHDのACとして育っていたのですが、私のACがとれたのはむしろ、夫のあまりにひどい「モラハラ」が原因でした。あまりに根拠不明に自信満々で支配的な夫一家でしたので、交流分析やら精神障害やらを調べたのがきっかけでした。長男もそっくりだったし、、、。
元々、普通の穏やかな家庭を知らなかったのですが、交流分析を知って「安全基地となりえる家族のあり方」をインストールして、ACが取れたわけです。