ADHD関連

AS-ADHDカップル③

AS-ADHDカップル③ --- 自己正当化型ADHDであった場合

 自己正当化型ADHDは支配的で強引に自分の考えを教えつけるが、自分の思い通りになるかどうかだけが関心事であり、相手には関心がない。

 相手が積極奇異型ASの場合、不幸なDV離婚の経過をたどる可能性が大だ。積極奇異型ASが愛着から絶対服従する場合はうまくいくが、基本的に自己正当化型ADHDはASの愛着を理解できず、ASの気持ちを大事にしないので、例えば平気で浮気して「お前が悪い」と言ったりということも起こりうる。

 相手が受動型ASの場合、離婚に至らないことも可能であるが、関係は不安定で、例えば「DVであるのに逃げ切らない関係」「お互いに悪く言うのに離婚しない」といった形になる。子供の立場から見るとかなり厳しい。

 いわゆる「モラハラ」はこのパターンでよく見られるのではないかと考えている。


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コメント

    • yurin
    • 2006年 12月 10日

    >「DVである」のも、
    >「お互いに悪く言う」のも、本質的には同じことですね。
    暴力の形が、直接的なものか間接的(暴言など)であるかの違いだけで。

    • 匿名
    • 2007年 1月 02日

    コメントありがとうございました。
    yurin様
     片方や両方が発達障害の場合、言葉自体が意図と反するような伝わり方が当たり前であるところが難しいところですが、このことは逆によく理解すれば「DVでなかった」ということも可能性があることを意味します。
     だから一方的に自分の受けた側からの意味だけで断定しないで、『何でこんな言い方をするのだろう』と想像してみる努力は必要だと思います。
     ただこういう努力をしてみても困難なのが自己正当化型ADHDの表面的な批判ですね。
     せいぜい理解して「何にも考えてない根拠の無い思い込みを言っているだけ」というくらいかな。
    コメントありがとうございました。
     
     

    • yurin
    • 2007年 1月 04日

    YANBARU先生
    実は夫婦喧嘩になるたび『離婚だ』と 怒鳴るのでそれがすごい抵抗があったのですが、それにも別の意味があるのかもしれないですね…。
    喧嘩の原因も、お互いが理解できない部分でぶつかっていたのかも。
    夫はやはり『理解されない』と感じる事が私以上に強いのかなという感じは(よく考えると)あります。私が『分からないなら仕方ない』と割り切れるところができないから、精神的にきついところからくる苛立ちがあの言葉だったのかも、と考えると少し『許せる』ような気持ちにもなります。
    そうはいうものの、今までは『そうなる理由が分からなかった』から仕方なかったとも言えるのだけれど…。
    過去は過去として今は、少し距離を置いて夫を見ています。理解がどこまで出来るかわかりませんが、今後は夫の世界観を(ある程度)大切にしていきたいと思います。

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