ADHDの浪費は前述のように場当たり的な時間認知から来ている。だからADHDの浪費の治療は、「長期的なひとつの財布からの出納」というイメージが頭の中に出来れば可能だ。
そのために私は「通帳記入を利用した家計簿」を薦めている。生計を一つの通帳にまとめ、その通帳からの小刻みな出金入金を細かく行い、月末に通帳記入してコピーをノートに張り、その月の分の出金と入金にそれぞれ合計額を計算する。という簡単な実践で家計簿はすぐに出来る。「レシートを保存して張り、合計する」という行動はADHDには難しすぎる。
ちなみに「キャッシュカードだから難しい」と言う人が居られるが、実は入金出金はカードでもOKで、月末に記入さえすれば同じことになる。カードでも小刻みに下ろしさえすればOKなのでぜひ試してみてほしい。
この方法の意味は、「ひとつの通帳で一覧の形で一か月分の出たお金と入ったお金が一目瞭然に視覚的にイメージできる」ということだ。上記の「長期的なひとつの財布からの出納のイメージ」が形になっている。
私はサラリーマン時代に貯金して、医学部はその貯金で苦学したが、グラフ用紙に一ヵ月毎の通帳現在残高をプロットして、「貯金総額から卒業時点でゼロになる右下がりの直線から上にいればOK」という方法で大きな目安としていた。ちょっと使って右下がりに下がると、まとめてアルバイト(夏の富士山の山小屋など)をしてグラフの直前の上に顔を出す様にすれば良い。
このイメージさえ出来ればADHDはほぼ金銭管理できるようになる。毎月の光熱費や食費などは驚くほど同じような金額になり、当初から予想できるようになるのは不思議だ。
また、ADHDの子供などへの小遣い銭については、「一日払い」がベストだと薦めている。小遣いを渡す場所に透明な貯金箱を置き、「貯金する?」と聞いてしなければそのぶんを渡す。手にする前に貯金を勧め、いくら貯まったかを目に見えるようにするのがコツだ。
1つの通帳でまとめて管理することの意味はそういうところにあったんですね。
私は、最初1つの通帳で管理をしていましたが、加減がわからず使いすぎたので『ローンや光熱費、学校の教材費等自動引き落としで払う分』と『現金でやりくりする日常の生活費』で分けて管理しています。
自動引き落としでも教材費や住宅ローンなどは『この銀行で』という指定があるので、面倒ですが給料日に口座から住宅ローンいくら、給食費いくら・・・と別々でおろしてから各銀行の口座に振り込んでいます。
給与振りこみの口座を変更すればいいんですが、夫がしてくれないことには・・・あの人に何か頼むと一言多いし、何か怒りの琴線に触れて屁理屈が始まるとくどいので、面倒でも自分が動いたほうが早いって感じです。
>手にする前に貯金を勧め・・・
娘の悲鳴が聞こえそうです(^_^;)
まず貯金体質にしないとですね。
先生了解です。
さっそく4月からやってみます。
いきなり全額やり繰りは難しいので(信用もないし)
まず5万円でやってみます。
ダンナが1万づつ渡してくれるので、それを入金して細かく引き出して...
月末の30日に必ず記帳させるようにしますね。
(ここで日にちの宣言をしておくと、やりよいですね)
土日祭日に当る場合には明けてすぐの日にします。
ということで取りあえず記帳は今月から~
今まで記帳してないことでも何度か大変なことになっているので習慣付けしないと。
>グラフ用紙に一ヵ月毎の通帳現在残高をプロットして、「貯金総額から卒業時点でゼロになる右下がりの直線から上にいればOK」という方法で大きな目安としていた。
YANBARU先生、素晴らしいです。
別スレッドで書かれていた『1ヶ月生活費三万円』なんて、某テレビ局でタレントさんがやっていた『1ヶ月一万円生活』に匹敵するのではないかと思いました。
(1ヶ月一万円生活と言うけど、あれは『本当に一万円で生活できてる?』と疑わしいような場面が良くあるので)
私の実感としては贅沢をしてるつもりは殆ど無いけど、なかなか貯金って出来ないですね。大物買いのローンをさばくのが精一杯です(;_;)
携帯からブログ閲覧の為、コメントが20件程しか見れず 次エントリーの『バスケシューズの件』が どの様な展開になっているのか分かりませんが…
私は相手が なぜ怒っているのか分からない時には「(怒らせてしまった様ですが)何か失礼がありましたか?」と、直接相手に聞くと思う。相手の返事次第で臨機応変に対応。(実際に経験あり)
★子供への小遣いの件
中学生の頃は毎月定額で渡し、足りない等と言い出したらバイトの給料やお年玉から返済させる貸し付け制度を採用。
最初だけ借用書を1枚10円で購入し、全ての記入欄や署名は勿論自筆で。最後に拇印(息子の場合 捺印では後にシラを切る可能性を想定した為、あえて拇印)
2度目からは借用書代が もったいないので白紙で代用。
バイト料やお年玉の見込み額以内で貸し付け。それを超えた請求は即却下で、びた一文渡さなかった。
私自身が臨時報酬を得た時には子供にも臨時の小遣いをあげていた。
現在も上記 貸し付け制度続行中。定職に就いていない為、バイトや季節労務等の給料を得た時のみ支払いしている状態なので(←それを了承している私も甘い)近々、利息設定しようと思っているが、友達間で闇金もビックリする利息制が成り立っている為、私が設定する利息は 屁とも思わないかもしれないが話し合って決める予定。
将来的にサラ金地獄に陥らない為の策であるが、本人に学習能力が無く、自己破産という結果になっても それは本人の問題なので私には関係無い。自己責任と考えている。現実的に用立てる金も無いが、仮に有ったとしても 用立てする気は無い。
私が請求するわけでは無いが、10万・20万と、まとまった額を返済する為「給料もらっても大半が返済となると 働く気力が無くなる」と言っていた。
息子は目的貯金は出来るタイプなので これは私が見習わなければいけないと思っている。
>「(怒らせてしまった様ですが)何か失礼がありましたか?」と、直接相手に聞くと思う。相手の返事次第で臨機応変に対応。
次スレッドのバスケットシューズの件でのやりとりで見えてきたことは『程度の差はあれ、(多数派であっても人というのは)小さな失礼はしょちゅうやっているのではないだろうか』ということです。多数派同士の場合、あまり問題にならないのは単に『お互いのルール』がある程度わかっていて、『相手が多数派なら、自分の想定内で相手が動いているから』だけだと。
多数派ルールからするとADHDでも、あるいは ASであってもそこから外れた行動になってしまうから、余計に相手を怒らせてしまう。
ただ、私の場合『顔が憶えられない』『相手に話しかけるタイミングがつかめない』といった、(あくまで多数派流の)人間関係を円滑にする上で必要な条件(能力)が足りないことにもあると思っているので、できないことはできないと自分の苦手をカミングアウトする、そのうえで、自分ができることで苦手部分をフォローする。最終的にそうしながら、自分なりの『お付き合い』を確立できたらいいなと思っています。
お小遣いについては、娘と相談中です。いまのところ『1日100円~150円程度になる手伝いを毎日やって、その都度渡す』という線でいけそうな手応えはあります。
子どもに対する親の責任期限、というのでしょうか。これはきりがないのでしょうが、私は『中学卒業』までを一応の目安としています。長女が志望校を相談してきたときも『あなたの人生は、あなたがきめなさい』と言って。進路に関して、たまに相談に乗りましたが、殆どノータッチ。自己責任を促がすには『自分のことは、自分で決める』が基本と私は考えています。
子どもが将来、借金して首が回らなくなって助けを求めて来たら、まず『あなたがしたくて借金したんだから、あなたがなんとか考えなさい』と言うと思います。
あればあるだけ使ってしまい。
なきゃ無いで工夫し何とかしてますね。
小刻みな引き落としは、きっと自分に合ってる気がします。
長期的な貯金の工夫を色々知りたいです。