「男はつらいよ」の寅さんはどの作品でも悩んでいる人と出会い、寅さんとの出会いでみんな自分で立ち直っていく。
寅さんは「渡世人」だ。キャラクターはおそらくADHDだろう。旅先では寅さんは自分の利害を持たず、出会った相手に全力投球できる。100パーセント徹底的に話を聞いてもらうことで人は立ち直っていく。これは一種のカウンセリングであると私は思う。
ADHDはどこに居ても寅さんと同じだ。目の前の人との時間が全てであり、他のことは考えない。
私はADHDの当事者に、介護ヘルパーを勧めることが多い。ライセンスがあるので、ある程度時間的にも自由で、また移動する職場はADHDに向いている。それだけでなく、疑い深かったり妬み深かったり、不幸な人生を生きてこられた方の話を正面から聞けるからだ。
私自身も(どうしても時間がかかってしまうのが難点だが)寅さんと同じようなことをしていると感じることが時々ある。
24歳の頃自転車で日本中を10000キロほど放浪したことがある。最近無くしたと思っていたその頃の風来坊の私の写真が出て来た。
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/
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