ADHD関連

ブログ上コーチング⑨自己正当化型?

YANBARU先生、教えて下さい。
私の小学校時代の同級生ですが、一流高、大学卒業するまでは全て順風に過ごしてました。幼少時特に変った行動はありませんでした。
社会人になって仕事がうまく行かず、クライアントの求めることが読めない(相手の気持ちが分らない)ことに始まり、営業という対人がうまく行かず、自分をさげすみ、責めるようになって、うつになってます。
自分の事を「変な奴」と呼んでます。専門医にASではないか自身で受診し、テスト結果ASの可能性は0%と言われ今は本人は安堵しています。
小学校時代は大変いじめっ子で、かつ口が悪く人を心底から傷付ける暴言を吐いてました。でも相手を傷付けてることに全く気付いてませんでした。
成人した現在も暴言を吐くことが自制出来ず、周囲の人に無礼を働きます。
最近彼は同窓会を開催することにし、幹事役を始めましたが、小学校当時にさんざん虐められたので良い印象を持ってないとだれも手伝う人が居ません。それでうつの相談を受けてた立場上、彼を補佐すべく私が手伝い始めましたが、その私に向かって特に人前で「役立たず」「使えん奴」などの暴言を吐きます。
お祝い事があり、私が彼にお祝いした時も「なんじゃ、こんなもん。要らんわ!」と礼も言わず吐き捨て、その割には持ち帰り、後でメールでお礼が来ました。

周囲の人達から「何でそんなこと言われてまで、手伝うの?」と言われるほど、人が聞くと驚かれます。
でもその暴言を吐いてる本人は、その瞬間失礼だとは感じてなくて、悪気がない。後で指摘されると反省し、落ち込む。これを繰り返してます。
「自分は非難は受け止められるけど、その原因である暴言を吐くという行動をとめられないことに問題がある」と自分で分析しており、「自分は無礼な奴」と表現してます。
「自分は変な奴」「自分は無礼な奴」と自己分析し、「人を動かす」という対人関係をうまくすすめる手ほどき本を読み、自分を戒めてるのに改善出来ない。
とても優秀な人がこれ程努力してるのに、その性格を改められないのはADHDなのではないかと思いますが、如何でしょうか?ちなみに大変しゃれっ気もあり、ブログはダジャレを連発してます。

 ここに書かれているだけでは、何とも言えませんが、私の「自己正当化型ADHD」と呼ぶグループの可能性は考えられます。しかし専門医にASでないと言われたのであれば、その専門医はASを診断できるのであれば当然ADHDも分かると思いますので、その場で指摘されていそうな感じもします。

 いずれにしても、本人が自己診断で自分のことを理解することが一番大事です。下記を参考に自己診断を勧めてあげてください。相手が何故傷つくのか、多数派を理論的に理解する努力により、少しずつでも理解する努力を続けていけば、生き辛さは少しずつ減らせます。これを「コーチング」とよびます。あなたは本人に欠けている「状況分析」についてその都度相手から見ればどんな風になるか教えてあげてください。

 自己正当化型ADHDの人の多くは(子供で言えばジャイアン) 「相手が悪い」と自分の責任を認識しないので、あなたのお友達は自分の問題を認識しているだけ、回復の可能性は非常に大きいと思います。

 私の提唱する自己診断については下記を参照

http://www.geocities.jp/yanbaru5555/selfDiag1.htm


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コメント

    • oda
    • 2007年 4月 20日

    素人考えですが、トゥレット症候群の汚言症とは、また様子が違うのでしょうか。知的水準の高い場合もあり、ADHDと併発する場合もあると聞きます。関りの濃い人ほど攻撃対象になるというところも似ているように思うのですが、自分が実際に見たことがあるのは行動チック、それと音声チックでも意味をなさないものだけですので、見当違いでしたら申し訳ありません。

    • oda
    • 2007年 4月 21日

    似たタイプを考えてみましたら、某都知事に似ているような気がします。暴言、反省一過、繰り返し。しかしそうすると、本当にその瞬間は、相手のことを役立たずとかバカとか思って、それを口に出した(だけ)ということになりますね。

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