2.発達障害の自覚

 自分自身の発達障害

ADHDアスペルガー症候群(以下ASと略記)、LD(学習障害)など)を疑う場合、

大人の場合でも子供の場合でも、まず以下のポイントに注目する。

 

1.「過集中」がみられる。

何かに夢中になっていると「話を聞いてない」と言われる。

またその集中は一晩中でも数日でも続いてしまう。

  • 子供でも専門家顔負けの知識を集め「博士」と呼ばれたり、マニア振りが高じて「オタク」以上に呆れられる様な人に理解されにくい集中状態がある。

 

2.自分では気を使っているつもりでも「天然」「馬鹿正直」と言われたり、

「はっきり言い過ぎる」と言われたりする。

自分では思ったことをそのまま言っているだけである。

  • 言葉を文字通りそのまま真に受けることが多く、
  • 「冗談が通じない」とか「遠まわしな言い方が理解できない」と言われたりする。
  • ウソはつけない。ついてもすぐにバレることが多い。頭に浮かんだことを口に出さずにいられないことがある。

 3.場の雰囲気等の状況理解が

多数派(発達障害に対して比較的一般的な大多数の人)とズレたり

食い違ったりしてトラブルとなることがある。

  • 「空気が読めない」と言われたり、明らかに不適切な発言をしたという反応(多数派の人の表情や目つき、顔つきなど)を受ける。
  • 「ユニーク」「宇宙人」等といわれたりする。

4.人に対してはほとんど執着しなかったり、かえって執着しすぎたりして、

結果として独特の極端なバランスを欠いた対人関係の行動パターンとなることが多い。

  • 「自立している」「他人に冷たい」、あるいは逆に「支配的」「干渉的」等と言われる。
  • 遠く離れると疎遠となったり、また好きな人には逆に極端に頻繁に手紙を書いたり携帯電話のメールをチェックしたりする。

5.物を捨て切れなかったり、置き場所が決まっていたり、

特定の銘柄や身に着けたときの感触に極端にこだわったり、極端な偏食や服装のこだわりなどの、

物に対する他人に理解されにくい執着がある。

 

6.結論を性急に求める。待てない。

「意味が分からない」ことにストレスを感じる。

 

7.極端に近視眼的、場当たり的であったり、極端に計画的で予定の変更に対応できなかったり、

時間意識に他人に理解されにくい特徴がある。

 

8.多弁、強弁したり、詩的象徴的な表現を日常生活全般でワンパターンで状況に関わり無くし続ける。

「声が大きい」と言われる。言葉がそのままでは通じないことが多い。

 

9.思ったことを言おうとしても言葉が出てこなかったり、長い文章だと意味が分からなくなったりする。

「耳で聞く、話す」、「書いたものを読む、書く」「数字の計算」のどれかが極端に不得意だったりする。

 

10.「話が飛ぶ」「何を言っているか分からない」

「話が長すぎる」と言われたりする。話しているうちに何を話していたか分からなくなったりする。

学童期に文章題の意味が分からなかったりする

 

11.幼少期から不器用で運動が苦手だったり、右左を良く間違えたり、鏡文字を書いたりしていたことがある。

 

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