AC、人格障害関連

ジャイアンと境界例②

 ジャイアンの子供は「親から(表面的に)一番大事にされる」「親から一番ほめられる」時には「親よりも優位に立つ」立場を求める。そのために使えるものは何でも使うように成長する。

 もともとジャイアンには「自分の有利不利に関係することだけ状況が分かる」という能力がある。だから、(屁)理屈を言って言葉で負けないことと同時に、情緒的なやり取りの中で相手の弱みをついたりして優位に立つということもできる。

 この二つの能力が、生育する環境によってどう成長していくかが分かれると私は想像している。

 親がASで、しかも子供本人に愛着を持っている場合には、この親は言葉でどんなに厳しいことを言っても、愛着の部分は子供に逆らえない。

 ジャイアンの子供は親からのこの両方の相反するメッセージを受け取り、不安になる。「どっちだ?」という不安の表れが、試し行動であり、あえて親を振り回すような行動を取って、その反応を見なければ本心が分からなくなる。

 こうして親の愛着の部分を突いて非言語的に親をコントロールする技術だけを発達させていくとボーダー的に成長する。

 親がジャイアンの場合も同じようなことが起こる。親ジャイアンの中には何人もいるので、その中の不安が強く責任を回避したくて依存したいと思っている弱みを子供ジャイアンは目ざとく発見し、そこを突いてコントロールして優位に立つ方法を親ジャイアンとのバトルの中で発達させていく。

 単に合理的なADHDが親であるのがベストであるのはこういう事情だ。親の態度に子供ジャイアンから見てつけ入る隙が無いということが意味がある。子供ジャイアンは合理的に認められるしかないのだ。

 子供が積極奇異型ASの場合には、ASは親も子供も「言葉と非言語的なやりとりのチャンネルが二つあって二つを別々に使える」というような面があるので、「どっちだ?」という形にならない。だから(受動型を除き)子供がASの場合には同じようなプロセスにはならないのが不思議ではある。(ちなみに受動型ASはもともと最初からボーダーに似ている)。


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コメント

    • a
    • 2008年 4月 05日

    関係ない質問をさせてもらいますが神経症状ってどういう痛みですか?頭痛とかですか?体がよく痛むんですがそれが神経症状なのかなんなのか疑問に思ってます。あとWISCでアスペルガーやADHDは分かるんですか?高校生の時やらされたんですが質問してくるお姉さんにどう思われるのかが怖くて思ってないことを言った気がして。あまり覚えてないけどみんなだったらこう答えるだろうなと思ってちょっとやったところもあると思います。アスペルガーやADHDなどを調べるときに一番適してるって何ですか?そういうテストはあるんですか?それとも生い立ちをしゃべったり面談の方が良いんですか?それとも脳を調べたほうが分かりやすいんですか?教えてください

    • ぴよよ
    • 2008年 4月 05日

    >「親から(表面的に)一番大事にされる」「親から一番ほめられる」時には「親よりも優位に立つ」立場を求める。
    うーん、もうこれは脳みその働きに詳しいかたが研究して欲しいと個人的に思うのですが、こうして一番優位に立ったときにしか感じられない安心の感覚があるのではないかと思うことがあるのです。
    生き物として、ここまで優位に立たないと命の安全を保証された気がしないとか、基本的愛着関係を認知できないというか。
    沢山の事例を見たわけではありませんが、第一次反抗期の幼児は多かれ少なかれこの優位志向とか自分中心のコミュニケーションを始めますよね。そこを通過点として通っていくと、例え知的には高くても中心になることにそこまで知恵を働かさなくても、ACになることもなく重大な心因反応を起こすこともなく、健康に生活できていくわけですよね。
    一部のASはそこで優位志向から脱出できなくなり、無意識に封じ込めて仮面を被ってでも取り繕わなくては生きていけなくなる。「何故乗り越えられない?」「何故大人になれない?」と多くの大人から言われて、自己突っ込み習慣として獲得する。
    生き物の反応として自然に本能的に、足りないところを補充しようという反応が起きているように見えます。
    だから、どこまで掘り下げても最後は脳みそとの勝負になって、真面目に本人の立場に立った場合、勝ち目(勝つ負けるの問題ではないのですけど。目指すはラポートなんですよね。)は無いような気がしてならないのです。
    そういうときに引き出す、望ましい反応としては「満足しなないことを前提に、暗黙の了解にする指示を受け入れ、現在する指示も受け入れる」しかないわけで、子にそれができる親はすごいなあとそれこそ私の頭が上がらなくなるのです。

    • ぴよよ
    • 2008年 4月 06日

    続けてすみません。
    脳みその問題と言ったのは、ドーパミンに代表される脳内分泌物質についてと言いたかったんです。忘れてました!
    普段から考えていることですが、砂糖を水に溶かせる限界点があるように、脳みそにとっても能力獲得というか、実行機能稼働に必要な飽和点がたぶんあるんだろう、ということです。医師ならとうにお分かりのことだと思いお恥ずかしいですが、素人としてはここから想像しないと、長い間悩んできた不適応の謎は解けなくて。
    一部のASにとっては、優位志向が満たされないと得られない飽和点。
    また一部のASにとっては、美しいシンメトリーや定められた規則的リズム、整然と整ったバランスによって得られる飽和点。
    一部のADHDにとっては、例え行き当たりばったりのものであっても刺激がないと満たされない飽和点。
    そのまた一部にとっては、規則性のあるリズムから得る恍惚でリラックスした後は、リズムが壊される刺激に依存して実行機能を動かし、バランス良く生命活動を保とうとする本能レベルの飽和点。
    そしてそのニーズを満たしてくれない世界に対する愛憎も作用しておちいるAC。
    私達は「満たされないまま従うことを受け入れる」ということを暗黙の了解として受け入れるように生まれてから強いられてきました。
    つまりはずっと考えてきたことですが、早くできないことや、理解できないことを明らかにして、私より分かる人に従うという条件さえ満たせば、本当はそれ以上うつとかの心因症状でおかしくなることのないように、脳みそも満たされる権利はあるわけですよね。
    リタリンはじめ、その道の手段さえ確立されれば、いつまでも状況が悪循環し続けることは減っていくんだろうに・・・モーツアルトのような天才型もまだ生きながらえていけるようになるだろうに・・・と思います。

    • a
    • 2008年 4月 06日

    また質問なんですがこの前カウンセラーの人とASについて話してたんですがASは小脳に問題?があるとされてるんですが(みなさん知ってると思いますが)小脳は歩くとか呼吸とか表面的な動きに関係してる脳なんですが先天性のものが発達障害なんですがそうじゃなくても安らげる環境がないと後天性で問題が起こるらしいんですがASって先天性のものだけであとからASになることってないですよね?もしかしたら自分は障害はないんじゃないかって思ってたんですがもしかしたら後天性なのかなと思ったんですが後天性の発達障害ってありますか?それはただ環境がよくなくて正常に脳が働いてないだけなんでしょうか・・・?でも発達障害でもそういう環境が整っていれば(安らげる場所があれば)障害の症状は出ないようですが。自分が何者かよく分かりません・・・。

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