その他

分かった振り

 思春期の学習障害のケースに時々出会うが、一つ診断されにくいポイントに、「分かっている振り」がある。
 
 言語性IQが60台で、これまで児童相談所などに関わっているのに、一度も検査や医師の診察を受けて いないのが不思議であるが、IQ検査後に診断面接でじっくり話を聞いてみると、質問の意味が分からない ことが多いことが分かる。
 
 逆に、「分かった振りをすることがあるか?」という質問にイエスと答えた場合に、一番学習障害の 可能性を考えるべきであるように思う。

 分かった振りをする理由は、本人に聞くと、「話を終わらせたいから」という理由が多い。 言われてみれば当然であるが、もともと質問の意味も良く分からず、分かった振りをしてその場を とにかくやり過ごそうとしているということだ。
 逆に「質問の意味が分かりません」と正直に言えばさらに 話に突っ込まれて分からないところを引っ掻き回されて苦しいだけという体験をいやと言うほど 繰り返した二次障害の結果であろう。
 
 しかし多くの場合、分かった振りをして返事をしたのに「行動として実行されない」 「同じことを聞きなおしたりする結果になる」などにより、今度は「分かっているのに無視した」とか 「公然と反抗している」といったとんでもない誤解をされる結果になる。

 「ちゃらんぽらん」「不誠実」に見える発達障害の人がいたら決め付ける前に必ずWAISⅢなどの 知能検査を勧めてみよう。もしも言語性IQのほうが動作性IQよりも有意に低い所見があれば、 学習障害を疑ってみよう。

 そして問診では「分かった振りをしてきたか?」という質問で、はっきりイエスと答えたら 私は学習障害の診断を強く考えることにしている。 


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コメント

    • あまがえる
    • 2010年 6月 03日

    僕は年連は大人です。
    わかった振りはすることあります。
    話を早く終わらせるため。人との接触は疲れますし、興味ない事につきあう苦痛は早く終わらせたいから。
    しかしこれをすると興味をもって聞いていない事をあとから責められます。
    そこでその話題は興味ないからといって頭から打ち切っています。その方が楽です。その後世間話しにくる人はいなくなりますから楽です。ただ孤立状態を作られるので、活動しにくくなることもあります。
    発達障害が理解されていないのを痛感します。

    • YK
    • 2010年 6月 03日

    私の場合は、分かった振りをしすぎて、
    自分で分かった気になっていました。
    分かった演技がリアルでなりきりしてたので、
    自分さえだませていたのかもしれません。
    だから人に指図されたり、アドバイスをもらうと、
    自分のやり方ができないのでとても不安になったり腹が立ったりしたんだと、今頃わかりました。
    人と対していての至上命令は、「適切に対応する。」だけだったので、
    分かってるかどうかなんて考える余裕がなかったのだと思います。
    読ませていただいていると、
    自分の「何故?」がよくわかるようになってきました。
    どうもありがとうございます。
    「分からない時は訊きなさい。」と言われても、
    何が分からないのかさえ分からなかったのです。

    • 林檎姫
    • 2010年 6月 03日

    わかったふりで過ごしてきてしまったら、しんどいでしょうね・・
    検査に至らないで見過ごされるケースもあるんだろうなと思いました。
    腕のいい専門家育成も必要ですね。

    • kei
    • 2010年 6月 03日

    ぎゃー!うちの夫と長男そのものです。
    言語性IQの低さは感じていましたが、何かこちらが言うと必ず「うん」「わかってる」とyes的な事をいうんですが、実際には全然行動する気もないし、分かっていないケースが多いんです。でも本当にYESという意味の事もある。あとで行動するケースです。
    何のためにYESとNOがあるのか?何のために言葉で確認をしているのか、、、意味がないのです。あの二人にとっては。
    また動かないケースの時「分からないんだったら何で聞き返さないの?」というと「そんな事聞いてない」などと言う。
    いやいやいや、最低2度は確認しているって。いつも。
    これが長年続くとこちらの認知もおかしくなります、、、。

    • ちひろ
    • 2010年 11月 14日

    思い出します。
    サークル活動のなかでの失敗で、さらに私にとって一番悲しかった出来事を。
    チームメイト 
    「チームディフェンスは分かった?」
    私  
    「まだ~(笑)。」
    (当時はテニスの王子様の口癖を冗談でまねて答えると)
    突然コーチが入ってきて
    「ディフェンス分かってんのかっ!!!!!(怒号)」
    私       
    「?????????」
    (今、分からないって・・言ったのに???)
    コーチ    
    「分かってんのかよ!!!!!」
    私 
    「????????」
    (こんなケースの場合・・分からないと答えるとさらに怒られる・・とりあえず返事しなきゃ)
    「はい・・」でその場から逃げようとしたらさらに引きとめられて
    コーチ
    「!!!!!!!!」
     (すみません。何て言ったか覚えてません・・・)
    私・・・しばらく無言・・それからたぶん睨みつけて・・
    「はい。」といって立ち去る。
    その後、10分間ぐらい複数メンバーからの罵声。罵声。罵声。罵声。罵声。罵声。
    きっと公然と反抗していると思われたんでしょう。
    私は完全フリーズ。
    「分からない」って答えて、「分かってんのか!」って怒られたら次は何て答えていいのか分かりません。
    そもそも、私はあの時、私はアニメが好きなんだよって自己開示しようとしただけでした。
    で・・翌週コーチから言われたんです。
    「分からないんだったら聞けばいいじゃないか。」
    で、ディフェンスの説明をしてくれました。
    私は「YES」と答えながら
    私が分からないのはディフェンスじゃなくてあなたが怒った理由です・・・って思ってました。

    • ちひろ
    • 2010年 11月 15日

    (つづき)
    今、振り返ってみると、その日が大きな分岐点だった気がします。その日はみんな優しかった。
    コーチが怒ったのは誤解から。あんな誤解されたらちひろが反抗的な態度とってもしょうがない。私たちが罵声を浴びせたのもしょうがない。明日からはみんな仲良くやっていこうよ。
    きっとそういう意味だったんだと思います。
    トラブルがあった翌週のチーム練習終了後、20分も延長して、私をとり囲んで仲良くみんなでディフェンスの話になりました。
    でも、それは今だからわかることです。
    その時私は、みんなのメッセージなんて全く感知しませんでした。
    ただでさえ鈍感なのに、魂を飛ばして、適当に話あわせて「YES」だけ言いながら、心の中は違うこと考えていました。
    「ここは危険。こころを閉ざせ」それがすべてでした。
    ・・・
    この後2年、罵声を浴びるという状況を何十回と再現しながらこのチームにいました。
    言語による「刺激」を求めたボーダージャイアン。
    それが私の・・「私」の新解釈です。
    ・・・
    でも、私の言語世界は「罵声」だけじゃああいません。
    「罵声」と一緒に「歌」があります。なぜか子供が合唱好きで、発表につきあわされて出会いました。
    美しい詩とメロディーが一つになって、子供たちの歌声でホールに響く時、私は美しい言葉で人と世界とつながり、何度でも人間を信じることができるのです。
    ・・これはきっと子供たちからの贈り物です。
    だから私も「怪獣のバラード」のように、海に向かって、砂漠を旅しているんです。

    • ちひろ
    • 2010年 11月 17日

    (追伸)
    「分かった?」→ 「分かりません」→「分からないんだったら訊けよ(怒る)」→「?」→(怒倍増!)
    なんでこうなるんですか?
    「分からない」って正直に答えると怒るなら、最初っから「分かった?」って訊くんじゃね~よっ!
    ・・・・・・っていうのが本音です。
    「ゴール前の横パスはシュートが難しいからやめろ。わかる?」
    と訊かれ、難しさが分からず、難しい理由を知りたかった私は、
    うっかり「(難しさが)分からない」とそのまま答えてしまったことがあります。
    コーチにムカつかれて、後でかなり強い横パスをコーチに出されました。予想外に私がゴール枠内にシュートを打てたので、さらに気まずい空気になりました。
    私は何故コーチが怒ったのかすぐにはわかりません。
    定型発達者の「分かる?」は難解です。
    この出来事はちゃんと翻訳できてます。
    「横パスはやめてね」でした。
    コーチの高校サッカー部の娘さんが、私の横パスからのシュートを数回連続で失敗した後の指導でした。ですから、失敗したら袋叩き。成功したって、どこまでもKYなのです。
    こうやってほとんどの場合、たとえ場当たりと言われようとも、「分かる?」には「YES」しかないんです。
    そして同じように「なんで・・?」ときたら「すみません」とできるだけ応答するようにします。
    これでハズしても、最悪の自体を避けることができる世渡りです。
    普段これを運用しているので、
    「分からないのならなんで聞き返さないの?」と訊かれたら
    もう
    「????????????????」
    さようならって感じなのです。

    • のら
    • 2010年 11月 17日

    ちひろさんの話し、なぜコーチが怒ったのかわからなかったという話しですが、多分コーチはやんばる先生が書かれてるように、ちひろさんがコーチに反抗したと思ったんだと思います。
    ちひろさんの「わかりません」って言葉を反抗(指示に従いたくないです)と受け取って、怒って、まさか本当にわからないからわかりませんって言ってると思わなくて、その後で「わからなかったら聞いてよ。」って言われてると考えると、つじつまがあうように思います。この場合コーチの「わかる?」は「了解した?」ではなくて「指示に従える?」って意味なのだと思いました。
    多数派の人とコミュニケーションとるのは難しいです。。
    私も前の職場でよく「わからなかったらわからないって言うんだよ。」って言われてたけど、そもそも何がわからないのかもわからず、つきつめて考えたら仕事をする‥ってどういうことかもわからなかったから職場で本当にトンチンカンなことばっかりしてました。ふだん自分の存在すら忘れそうになるくらいだし。。
    あと単純に言葉のひびきがわかるから、何を言ってるかわかるんだから自分が意味を理解してないなんて思いもよらずに「はい」って答えてました。
    言葉は伝達手段としてあって、現実と結び付けて考えなきゃいけないのに、私は言葉の意味を理解するだけで現実に行動を起こすことに結び付けて考えられませんでした。
    本当に重症ですね、私。。

    • JET
    • 2013年 6月 11日

    ううむスルーが基本とはこういうことなんだすね。
    引っ掻き回さないようにしないといけない。
    これは積極的にカミングアウトしていかないと本人は困るでしょうね。
    会社で聾の上司に会った時私も手話で話せばらくじゃないかと思いましたね。これは友人ジャイアンも言ってました。友人ジャイアンは、つまらん奴とつまらん話をしなくてもよくなるだろうと言っていたが・・
    動作性優位なら黙っていれば多数派のルールで生きていけるし問題が分かりにくいということだ。動作性が優位なほど多数派に近いのでは。合わせられるということは発達障害者にとってはむしろつらいだろうと思うです。
    でも私はだめだ。言質をとる人が好きだから付き合えない。
    多数派の人に私は言ってきましたよ。「分からない」と口癖みたいに。多数派の人はそういう時どうするか?笑うのです。分かった振りはしなくていいと言う。ほんとなんですよ。

    • F
    • 2013年 6月 12日

    職場に、ものすごくまじめにメモを取るのだけど、
    1.メモの内容が間違っている
    説明したのと正反対のことをメモしている
    2.メモを整理しない
    メモ帳がいっぱいになり、そこらへんの紙に書き留めてメモ帳に貼り、ぱんぱんになったのでゴムでまとめ、最後にはクリアファイルを導入。他人のメモのコピーを欲しがったりもする。一種のコレクション状態?
    3.メモを見直さない
    メモが膨大な量になっているので、該当するメモを探し出すのに何十分もかかる。「これは覚えた」と思ったことは見直さないので、どこかの時点で勘違いしてしまうと、間違い続ける。間違いを指摘すると「間違ってない」と主張し、またメモを何十分も探し始める。
    という人がいます。
    本人は長時間かけてメモを取っており、また「わかりました」と言うものだから信用するのですが、何一つできてないので「どうしてこうなったの?わからなかったの?」となります。
    本人は「できているつもりでした」または「○○さんはこう言ってました」と間違ったメモを根拠に正当性を主張するので、がっくり来ます。
    わかった<ふり>ではなく、わかっている<つもり>の人には、どうしようもないです。
    レポートよろしくメモの提出を要求する(添削する)か、こちらがマニュアルを作ってあげるしか、ないのでしょうか。
    本人も違和感くらいは感じていると思うのですが、はっきりした自覚を持たない人に受診をすすめるのは、難易度が高いです・・・。

    • ちひろ
    • 2013年 6月 12日

    あ。
    あ。
    これも私のことですねΣ(|||▽||| )コレヨムマデワスレテイタ・・・
    学習障害の自覚のことですか?え~と・・・・こたえは
    「ない!!!」
    中学の定期テストで数学で大量の計算ミスをしても正答数が人より多くてクラスで1番とか(60点代だったハズ・・みんなが悪すぎなんだよ~)、「夢」という感じの「夕」が突き抜けて国語で98点とか、・・これのどこが学習障害なの?
    ↑で・・・終わればすぐににコメント投稿できたのですが、
    文章の意図を読んで、「私が劣っている部分の自覚」と読むと、言語障害(?)、短期記憶障害、不注意に踏み込んでコメントしないといけないのかと考えて、なんて書けばいいのかわからないなあああ・・・と、保留したらそのまま忘れて、ちがうとこ行ってしまいました。
    スルーしてすみませんでした。ほんとうにごめんなさい。
    なんでわからなくなったかというと、
    文章の中で、私がこの劣等によってどのように傷ついているかと表現しなけばJETさんは満足しないのではないかと考えたからです。
    で・ぼちぼち考えようとしたら・・明後日の方向ににいきそのまま・・・忘れて・・・すみませんっ!
    で・・・・「どう思うか?」にはJETはんはお気に召さないでしょうけれど「気にしてない」としか答えられないのですが・・「どうやってるのか」には以下のように答えられます。
    「たてられる対策はたてて、ダメなものは気にしない。でも、相手が不快だと表したら開き直らないで努力したり謝罪したりしてがんばってみるけど・・いよいよダメだったらやっぱりあきらめる」

    • ちひろ
    • 2013年 6月 12日

    >JETさん
    あっ!
    「分かったつもりのちひろさん」・・ってココにいてあるあなたはなんだっ!!これについて説明してくださいっ意味だったんですね( ̄▽ ̄;)ヤットワカッタ・・・ツモリ
    このころは勉強不足でわからなかったのですが今ではこれはパニック障害とかヒステリーの一種だと考えてます。
    大雑把に
    アスペとか学習障害とか・・24時間365日ゆりかごから墓場まで。
    精神病・・ある日発病して、薬の治療が必要な内因性の脳の病気
    神経症・・状況によって症状がでたりでなかったり、薬の効果も限定的
    と思っているので、ここにかかれてあるのは状況によって変化しているので軽い神経症レベルの状態だと思ってます。
    ですから・・酒飲んだら機関銃トークができるんです。言ってることは支離滅裂かもしれませんけど・・っていつもそうか( ̄▽ ̄;)

    • さーこ
    • 2013年 6月 13日

    Fさんのメモの話、その対応の発想は、私の母(管理職)がやっているような感じですね。
    書かれている事は過去の私のようでもありますが、今の私なら…
    1.メモした内容をもう一度現場で確認する。
    2.現場で確認が取れた内容を元に、自分の手元にある断片的なメモを仕事後の時間を使って整理してまとめる。仕事の一連の流れを暫定的に書く。コレクション状態にはしない。実践的に使える形になるまで簡潔に整理する。普段からのコミュニケーションが「報告・連絡・相談」を円滑にしやすくしてくれるので、よって「現場>メモ」と心得るべし。
    3.定期的にメモを見直す。
    繁殖期や道具等、手順や仕様の変更など、時間の経過により現場の状況が変わる事は当たり前にあるので、何がどう変わったのかを確認し、現場の現在の手順と仕様に合わせて自分のやり方のほうも変えるためにメモを見直す。
    という事でしょうかね…。
    訓練を続け、ここまで来るのに大変でした。「どうしてこうなったの?分からなかったの?」と人から言われて出回るたびに、それがやがて集団から私の評価が落ちるまでになり(私が知らない間になってしまう、私にはどうしようもない事態)、私への愚痴が少しでも陰で出回るたびに、「責められた」、「やはり自分は駄目なんだ」、と過剰に感じて自分の自信についてまで失意してズタボロになりましたから。その場で取れる出来る限りの責任(賠償や辞職)は、今まで取ってきましたけれど。
    しかし、量をこなして臨機応変に幅広く柔軟な対応が求められるような仕事は、私にはやはり困難だと、日々思います。
    今は「障害者雇用」で働いているので、私に対して過剰に厳しくなる人はいません。
    通常の範囲内と思われる指摘と確認、変更伝達などで働けています。ありがたいことですね。

    • さーこ
    • 2013年 6月 13日

    かなり前に勤めていた職場にいた、変わった人を思い出しました。
    その人は、私とは別会社の派遣で来ている人で、私よりも作業をこなせる量は多かったものの、連携作業をしない人でした。
    私はその人をつめたい人だとは全く思わず、作業量をこなせる能力があるのに、自分の持参した道具の共有を勧める事(コミュニケーションを取っていた?)に意識を配り、連携業務に理解を示さないという事態を不可思議に思っていました。周囲の正規職員も連携作業という事を仕事として求めるため、私なりにいろいろと試行錯誤をしながらその人とは関わっていたのですが、その人は最終的に、派遣で来ているにもかかわらず、周囲の誰もが理解不能な動機により、派遣先の会社の上役などとドンパチやらかして「対話不能」という問題を起こした挙句、さっさと派遣先に勤めるのを辞めてしまわれました。
    残された私は、彼女とは別会社から来ているけれども彼女と同じく派遣という立場上、フロアで働く正規雇用の職員たちの心情を一方的に聞かされるはめになり、事実上、彼女の「対話不能」という問題の尻拭いをした後、疲れ果て、ちょうど私の障害診断も下った時だったので、職業訓練をするためという色々な理由で建前を作り上げ、表面的には円満退職をしましたが…つかれました。
    彼女は今、どうしているんでしょうかね。
    プライベートであれば「個性」で済むかもしれませんが、仕事の「連携業務」という事を理解しない(あるいは取り違えて理解している)のであれば、たとえ作業をこなせる量が多くても、渡り歩いたいろいろな組織でこれからも何度でも孤立するだろう、という事が当時の私でも用意に想像できました。
    まぁ派遣先の正規雇用の人たちもかなり変わった人たちで、その中の勤続の長い女性が、主に対人誘導と対人操作でもって仕事を回している状態でしたから、常日頃からかなりおかしな雰囲気が漂っている異常な職場だったと思うので、彼女の件は私が職場を辞められるよいきっかけだったのかもしれないと今では思っています。

    • JET
    • 2013年 6月 20日

    >ちひろさん
    自覚って感情のことじゃないんですよ。
    名刺にLDって書いて配ればいいです。自分でそう思ってなくても多数派には説明になる。何より自分が安心する。他のことに時間を割ける。
    ちひろさんの、他者のある劣等感。それはASなんだろうか。
    何故一時障害に対して卑怯という言葉が出たのか。それは多数派の感覚ではないか。
    そういう感覚があるための劣等感なのではないかと思った。そしてそれ以外の部分の能力が高いから。
    素敵な言葉のプレゼント、だってそうだ。
    孤立型AS記事内での文脈でのちひろさんの上記ふたつの言葉に多数派的スルーを感じて怒っただけですよ。私がちひろさんに何をしてあげられるわけでもない、大きなお世話に違いない。邪魔をしただけだった。もう邪魔はしないです。

    • 2013年 8月 23日

    今日もまたやってしまいました。わかったフリ。
    情けないことこの上ないのですが…。
    ですが今日は、ヘラヘラと、でも内心大汗をかいてやり過ごそうとしている自分をもう一人の自分が冷めた目で見ているのを少し感じていました。
    ・私は今この人が言っていることを理解していない
    ・なんとかごまかして自分を守りたいと思っている
    ・一刻も早くこの場から逃げ出したいと考えている
    ・距離と時間を置いて頭を冷やしてから答えたい
    これらを感じ取るところまではできました。
    でも
    ・少し時間をください
    ・問題を整理させてください
    ・後で改めてお話させてください
    これらのことを言葉で伝えることはできませんでした。もし幸いにして次があるのなら、これは次の課題です。

    • F
    • 2013年 10月 03日

    私は自分を基準に考えてしまうから、自分ができることは当然、他の人もできるものだと考えてしまうのか。
    逆に、他の人にできて自分にできないことが目につくから、『残念な自分』を自覚する。
    私は算数・数学が苦手で・・・。
    小学校の算数でも、割合の計算(『もとになる数』がどれだかわからない)や速さの計算(単位が混じるから違和感)が特に苦手で、今でも図を描かないとわかりません。
    算数の宿題でわからないものは父が見てくれていましたが、ガミガミと感情的に怒るので本当に嫌でした。
    算数の文章題を父から一通り教えてもらう。
    そして「全部消して、もう一度やってみろ」と言われる。
    『さっきと同じ数字』を『公式』に当てはめれば、つまらない勉強が早く終わることはわかっている。(式も答えも全部覚えている、計算する必要すらない)
    でもここで同じ式を書いても解決しない(わからないままである)ことは、子供の私にもわかりました。
    だから私はいつも正直に「わからない」と答えて、父に「何でわからないんだ」と叩かれました。
    父がイライラしているのはわかる、でもわからない。(どうしようもない)
    「どこがわからないのか」と言われても全部わからないし。確かに拷問に近かったなあと思い出しました。
    私のへこたれなさは高校生になっても変わりませんでした。
    私は現代文と古典は得意だったので、他の生徒が「わかりません」を連発した質問を、最後に当てられます。
    しかし、私はそんなときに限って、ぼーっとしていて質問を聞いてないのです。
    私「わかりません」
    先生「どこがわからないの?(あなた、わかるでしょという怪訝な顔)」
    私「質問を聞いていなかったのでわかりません」
    いけしゃあしゃあと答えて、呆れた先生からもう一度質問をしてもらうことがよくありました。
    私の神経が図太いのは間違いないです。
    わからないことにわからないと答えるのは難しい・・・のかな。
    相手が真剣に教えてくれているのなら、真剣に答える(わかった・わからない)のが礼儀だと思うんだけどなあ・・・。

    • F
    • 2014年 6月 17日

    ようやくわかりました。
    わかるまで、丸1年かかりました。自分を笑うしかない。
    私のコメントの
    「どうしてこうなったの?わからなかったの?」
    この言葉に反応した人は、この質問文を、質問ではなく詰問と汲み取ったんですね。
    だとしたら、驚かせてごめんなさい。これは単なる質問文です。
    私は国語の勉強はできても、日本人としてはイマイチのようです。
    教師から「どこがわからないの?」と問われて、「質問を聞いてなかったのでわかりません(話を聞いてなかったのでわかりません)」なんて答えられるのは、本当にクラスに私一人だけだったのかも。
    以前のコメントに、私の算数の出来が悪かった話を書いてますが、続きがあります。
    母は父に対して、私に算数を教えるよう頼んでいましたが、私は父に算数を教えてもらうのが、本当に嫌でたまりませんでした。
    毎回怒鳴って手が出て娘が泣いてという修羅場を見かねた母は、父に「どうしてそんなに怒るのか」と尋ねたそうです。
    父は「Fは、わかったのかわからないのか、途中までわかったのならどこまでわかったのか、黙っているのでわからない。それがイライラする」と答えました。母は父に「Fが『わからない』と言っても怒らない」という約束を取り付け、父も直接私に約束してくれました。
    「わからないことは、わからないと言いなさい」というYANBARU先生の言葉と同じです。
    その後、算数の勉強中に父が私を怒鳴ったり叩いたりすることは、確かに少なくなりました。
    その結果、現在の(神経の図太い)私があるのでしょう。
    私の場合、相手の表情や動作、イントネーション、言葉の選び方から、「私に対して怒っているようだ」とか「どうやら私をバカにしているらしい」とか、そういうのは何となくわかります。でも、どう反応したものか困惑します。私の何が相手の心情を刺激したのかがわからないから。
    言葉通り受け取って会話を続けてもいい結果にならないことくらいはわかります。
    それでも私にできるのは「どういう意味?」と食い下がるか、黙り込むかです。『分かった振り(その場を上手に取り繕う)』はできません。

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