ADHD関連

発達障害と人格障害3.強迫性人格障害

DSM‐Ⅳによる強迫性人格障害(Obsessive-Compulsive Personality Disorder)の診断基準

A.秩序・完璧主義・精神面および対人関係の統制にとらわれ、柔軟性・開放性・効率性が犠牲にされる広範な様式で、成人期早期に始まりさまざまな状況で明らかになる。次の8つの基準のうち、4つ以上があてはまる。

1. 細かいこと(細目・規則・一覧表・順序・構成)にとらわれて、活動の主要点を見失う。
2. 何か一つでも落ち度があると、それを理由にして計画の達成を丸ごと諦めてしまうような完全主義を示す。
3. 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と効率性の向上に過剰にのめり込む(経済的必要性だけでは説明できない仕事・生産性への没頭)。
4. 一つの道徳・倫理・価値観に凝り固まっていて融通が効かない。
5. 特に思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
6. 自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。
7. 金銭的に自分に対しても人に対してもケチである。将来の破局・困窮に対してお金は貯めておかねばならないと思っている。
8. 頑固である。

 5.「物を捨てられない」7.「ケチ」まで書いてあれば、これは発達障害以外の何者でもないと私は思う。

 ちなみに5は2通りに読める。ADHDとすればそのまま。ASとすれば、「多数派から見れば無価値で、普通に多数派流に思い出があるというのと違う」という風に読むことになる。

 1.2.3.4.6.7.8.残りの全項目、ADHD(強迫的なジャイアン)とASの両方に当てはまる。少しずつ意味合いが違うので、ちょっと書いておこう。

 1.はASはそのまま。特に積極奇異型にとっては「プロセス」は絶対だ。ADHDの場合も「多数派に理解されにくい自分のやり方に固執する」といえばその通りであるし、また「主要点」は見るのであるが多数派のそれとはずれていることも多い。
 
 2.は高機能(知能の高い)のジャイアンと積極奇異型ASには当たり前に見られる。ASの場合はショックで落ち込み、ジャイアンの場合は不安になって投げ出す。
 
 3.ASの場合は「愛着のない友人」、ADHDの場合は全面的に(依存型の依存相手に対するのを除き)、友達を優先することは少ない。特に(ASもADHDも)過集中になっていると、「娯楽なんてとんでもない」というモードになり、娯楽を優先する多数派が同じチームに居れば攻撃する。

 4.積極奇異型ASと強迫的なジャイアンは多数派から見れば当たり前にこう見えるだろう。ただジャイアンの場合は結構簡単に「勝手な都合で」宗旨替えするが。
 
 6.ASもADHDもこれはほぼ同じ意味で当てはまる。特に過集中のときは甚だしくなる。

 7.精神障害の定義なのにこれまであるのは不思議だ。ちなみにASは「自分と愛着の対象の人の範囲からお金が出て行くことを嫌う」というケチであるのに対し、ADHDは「節約」「同じものを安く買った」という意味であり、ケチの中身が少し違う。

 8.ASは脳自体が「頑固」に出来ている。ADHDは理屈っぽく強迫的に合理性にこだわるので頑固になる。多数派の「空気を考慮しない」時点で頑固と見なされ得るのだろうが。


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  4. ジャイアンの依存の意味
  5. ASの努力④感情と理屈
  6. 依存と利用
  7. ADHDとASをどう分けるか?
  8. KYの受動型AS

コメント

    • ちひろ
    • 2011年 1月 12日

    私はこれは当てはまらないと宣言したいっ!
    1.おおざっぱな性格だと思っています。活動の主要点は見失っていることが多いですが。
    2.これはあてはまります。
    3.娯楽や友人関係を犠牲することはよくありますが、仕事はのめりこんでません。
    4.そんなつもりはないです!
    5.・・確かに家の中はいらないもでいっぱいです。
    6.仕事とはボスの命令に従うことです(パートだし)
    7.ケチじゃないっ!無駄遣いばかりです。さらに、ここんとこ3か月連続カード引き落としが10万超えてしまいました。さすがに「交際費使い過ぎ」と夫に文句いいましたが。
    夫は法人なり個人業。製造原価がゼロ円で税込法人所得がついに8ケタにのったところです。でも、いつ倒産してもいいように都営ぐらしです(都営は個人所得で計算されるので住めます)
    8.適応できている場所では優しいと言われることが多いです。主人以外。
    約7年近く在籍したチームでは、私がほぼ毎週参加することもあって体育館のカギを預かっていまいた。倉庫のカギを開けてから、校庭を横切って体育館に行くのですが、その校庭を横切る時に、子供たちの帰宅を促す5時の放送が流れるようタイミングを合わせていまいた。
    夕方の校庭で寂しいような、懐かしいような音色を聞きたかっただけです。強迫症じゃな~いっ!
    (校門で毎週会った守衛さんがどう思ったか知りませんが・・)

    • ちひろ
    • 2011年 1月 12日

    (かなしい自慢話です)
    3.です。ちょっと違いますが。
    不適応で半年でやめた経理事務の時の思い出です。
    女性3人の小さな職場でした。60歳の上司から「馬鹿、馬鹿、馬鹿!」と怒鳴られたり、定番ですが「部屋の掃除しろ!」と言われ、「いつやればいいですか?」と答え・・・(以下省略)
    イージーミスが多いので、さんざん露骨に馬鹿扱いされてきたのですが、半年も仕事をすると、私の本性がでてきます。前任者のときは1.5人分でしていた仕事を一人で期限内に終わらせたのです。電卓でする表計算でした。
    「こんなに早くできるはずかない。いい加減な仕事をしたにちがいない」と思われたのでしょう。
    別のところから人が呼ばれ、私の隣で全部検算されました。ところが全問正解です。私に電卓の速度と精度があるのではありません。私が思いついた「自動的に検算できる作業表」に数値を入れなおして計算するという、新しいやり方を発見していたのです。
    あの時の凍りついた雰囲気を忘れられない。

    • あまがえる
    • 2011年 1月 12日

    診断名これです。
    > ASは「自分と愛着の対象の人の範囲からお金が出て行くことを嫌う」というケチである
    これは経験してます。対象の人が節約家であると褒めますし、安心です。
    6についても仕事をしていたときに、仲間に仕事を割り振ることはできませんでした。仕事は常に過集中モードになってました。
    2は子供の時からそうです。計画を投げ出してしまうくらい愕然とするし、達成できないことで自分を能無しと評価します。それでも行動は計画を遂行するようにしています。それがストレスで体調を崩しながら計画を遂行する感じです。
    3娯楽や友人関係を犠牲にするのは当然です。その方が人間関係で生じるストレスから離れられます。また脳のメモリを占有する存在は少ないほど、風景も綺麗に見えるし、頭も使えるようになってきます。

    • ちひろ
    • 2011年 1月 12日

    (妄想モードが解除できない・・・やることいっぱいあるのに・・誰かに黙って聞いてもらいたいことがたくさんあって・・とまりません・・すみません)
    約7年所属したチームで当然ですがいろいろあったわけです。
    そのできごとが書けないのは、このチームが好きで、繋がりたいと思っていたからです。
    毎週、毎週、一番にいって、体育館の鍵開けて、窓開けて、モップかけて、みんなが来るのを待っていた。
    (きっとこれ以外でも・・)
    「ASうざっ!」
    そんな感じです。
    痛くて・・思い出したくない。

    • ちひろ
    • 2011年 1月 14日

    (すみません。またコメント書かせてください。状況を無視して『先生あのね・・』ってやってる子供みたいだとは思っているのですが、「ああ、はい、はい」と、生返事するようにアップされるのが楽しくて・・・)
    ようやく自分の行動が自分で理解できたというか・・みんなに迷惑かけたことがわかったというか・・・認知の修正というか・・。
    7年間お世話になったチームにいて、まだ私が精神的に元気だった時の話です。
    毎年交代で幹事役を決めていました。一年に一度の会合のとき、ボスが
    「私が永久キャプテンね。で、下の立場のそのグループで幹事をまわしてやったらどう?」言い、多数決をとったのです。(リアルにこう言いったのです!)
    私は少年団に子供が所属していないので、すでに、私のいない他の場所で根回しされ、今日手続きを取ってるんだなとかんじていまいた。それぐらいはわかります。
    ただこのままだと納得ができないので、自分を納得させるために、反対意見をだし、自爆、玉砕です。
    そしてめでたく私が幹事に任命されました。
    (この地点ですでにKYですが、さらに・・・今更ですが反省です・・)
    さすがにこの事態は多数派の方もこのボスの行動は問題だと感じ、根回しで修正していたのです。
    つぎの練習でボスが私のところにやってきました。
    「幹事のけんだけど、ちひろじゃなくてAちゃんにするから・・うんぬん・・・」と。
    この言葉を聞いた瞬間、
    「自分が計画を立てて、自分が総会みたいなことをして、自分で決めたんじゃないのかっ!こんどはどんな都合が悪くなったかしらないけれど、もう決まった。来年やりなっ!」と、人前で切れて怒鳴ってしまいました。
    私は間違ったことは言っていないつもりでした。「多数決」で決めたのに勝手に変えるなんてルール違反じゃないですか。
    ・・・
    ・・・すみなせん・・・ほんとうに・・・

    • YK
    • 2011年 1月 15日

    冗談のつもりで、ある女性の背中をはたいた。
    その人は「手を出されたらきつい。」「手を出さず、口で言ってもらったらわかる。」とメールしてきた。
    私はメールで「人との距離間が分かりにくいんです。ごめんなさい。」と謝った。
    「???だったけど、少し分かった」とメールがきた。
    「思い切ってメールしてよかった。」と書いてあった。
    私はむくむく理不尽さがこみ上げてきた。
    冗談ぐらい解せよ!
    ???とはなんだよ!
    メールしてよかった?こっちは良くないよ!
    本当は、
    「叩いて悪かった。
    わかってもらえてよかった。
    これから気をつけよう。」
    と思えば、一件落着なのに、
    言われっぱなしの悔しさが残った。
    これからこの悔しさを隠して付き合っていかないといけないのがしんどい。
    人間関係はしんどい。

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