ADHD関連

20,21日に放映

 先月収録したテレビ番組の放映日程が決まった。NHKの「ハートをつなごう」の発達障害シリーズで、パートナーについて考えるというテーマだった。20日、21日の20時から教育テレビで放映予定。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/

 私は「当事者」で出てくれと言われて、やや脱抑制「悪乗り」的になっていた。

 この番組に良く出ているS夫妻、ネットの世界でも有名なM夫妻ともう一組の夫妻と私とカミさん、特にシナリオを決めない展開は非常に面白かった。

 後で考えれば「パートナーの立場の思いを語らせたい」という番組であったはずで、私は「当事者」としてよく考えればカミさんが主に発言しなければならないはずで、私がしゃべりすぎたと反省している。

 私は医師であり、通常は医師は「医師自体は正常な世界にいる専門家」として患者に接し、医師自身の問題を表に出すのはある意味タブーである。

 しかし私がADHDであることは「事実」であり、今は幸運にも一定の社会人として居られても、ある時期まで激しい不適応に苦しんでいた(今でも苦しみ続けている)訳で、私はむしろ「ADHDらしいプラスの面」を積極的に出して、相手が子供でも大人でも、可能な限り「対等に」「同じ目の高さで」話を聞こうと努力している。

 だから私にとっては、実は「当事者として」の立場のほうが居心地が良い。助言するにしても、「当事者で無ければできない」ことがあり、番組でも削られなければそういう場面が見られるだろう。

 非常に高機能の人まで考慮に入れると、実は診断されていない発達障害は予想されている以上に多いと私は思う。

 当たり前に社会の中心にいるケースも多く、サポートする側の人も少なく無いだろう。

 だから私は診断された当事者や家族がサポートする仕事を志すことを積極的に支持する。自分自身の限界や脳の働きの特徴をきちんと理解した当事者は実際に「使える」のだ。


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コメント

    • 匿名
    • 2008年 8月 12日

    ビデオに撮ってでもぜひ拝見いたします。

    • ムジカ
    • 2008年 8月 13日

    はじめて投稿いたします。ADHD当事者です。皆さま、よろしくお願いします。
    今春からずっと拝見していましたが、情けないことに
    自分がジャイアンかどうかを未だに見極められず、投稿は控えてきました。
    さて、番組内容の紹介を拝見して、私はある疑問を持ちました。
    やんばる先生の奥様は(専門家であるやんばる先生がご覧になって)
    間違いなく定型の方であっても、その他の出演者はどうだったのでしょう?
    このブログで拝見した限り、発達障害者のカップルは「のだめと千秋」のように
    「双方ともが何らかの発達障害を持つ」ケースが多いようなので…。
    「パートナーの思い」を知ることは、KYなADHDにとって有意義だと私も思います。
    ただ、パートナーも発達障害者であり、こちらがそのことを悟っている場合、
    相手が自分のことは完全に棚上げして(=さも自分は定型のような顔をして)
    こちらの意味不明ばかりを人前であれこれ紹介し、それについて論評し、
    パートナーとしての苦労や配慮などについて縷々語ったとしたら、
    「そう言うお前は何様のつもりだ?」と、カチンとくるような気がします。
    特に、自分がジャイアンでパートナーがASだったら、非常にムカつくかも…。
    まぁ、こういう番組に出演する方は当然おしどり夫婦でしょうし、
    事前に了解済みなので、収録後に夫婦ゲンカする恐れはないかも知れませんが。
    以前のエントリーで話題になったX氏は、はたして定型なのか???も
    非常に興味深いので(笑)、この番組はぜひ拝見しようと思います。
     

    • Sakura
    • 2008年 8月 14日

    オンエア、ぜひ拝見したいと思います。
    >だから私は診断された当事者や家族がサポートする仕事を
    >志すことを積極的に支持する。自分自身の限界や脳の働き
    >の特徴をきちんと理解した当事者は実際に「使える」のだ。
    とても心強い言葉です。じ〜んときました。
    父は、内科医でおそらくASだろうと思います。
    自分の主義主張、こだわりをまったく変えようとしない暴君
    で(臨機応変な対応が出来ず、急かすと火のように怒ります)、家族はつねに見えない緊張の糸に縛られています。
     最近夜中寝ている最中に、夢の延長なのか誰かにむかって
    暴言をはき、暴れ、隣で寝ている母は恐ろしくて殆ど眠れて
    いない状態が続いています。
     本人は心療内科を受診する気はまったくないので、しかたなく家族で困り果て、心療内科に相談したところ、「せん妄」なのではないかと言われました。
     (母は、相談に行ったことが父にバレたらどうなるか、恐怖心と戦っており、精神的にかなりきつかったようです)
    父は、おそらく自分にASがあることは認めない、ましてや
    せん妄や認知症があるかどうかの受診も拒否、これでは家族はもはや打つ手なし・・・といったところです。
    (これ以上、どこへ相談したら良いのかわかりません)
     私が心理学を勉強しようと思ったキッカケは、私たち家族が長年抱えて来た問題のワケを知りたかったからでした。
    私自身にもなにかあると感じておりましたし・・・。
     いつか、サポートが出来る立場になれるよう、努力したいと思います。父にも、なんとかより良いケアをしてあげたい
    なぁ。

    • 白桔梗
    • 2008年 8月 14日

    知り合いから、教えてもらい、楽しみに放送を待っています。
    パートナー同士が、どんな形で助け合って日々過ごしているのか・・とっても興味があります。
    私の子供や、たぶん実家の父、妹もASです。
    実家はとっても居心地の悪い家庭でした
    今の私の家族にそんな居心地の悪さを感じなくても過ごせるように工夫できたら・・と日々感じています
    ASやADHDの人、
    家族でなくても、他人でも、知り合いでも、KYで不愉快な思いを被ることが多々ありますが・・・
    いやだな~と思う分、どうやったらうまく伝えられるのかな・・というのも私がいま感じていることです
    そんなことも
    この放送で学べるといいな・・と思っています。
    でも、学んで生かすことが大切だと思います
    相手のそういうKYな部分や、ムカつく・・などと不愉快と思う部分を、どのように対処するのか。
    攻撃するのではなく、分かり合い、差させ合うためにどのような心持でいればいいのか・・・
    そのあたりが課題のようにも思っています
    楽しみにしています

    • パパイヤ
    • 2008年 8月 20日

    15分からでしたが見ました。
    仲よさそうでうらやましいです。
    出演していただいてありがとうございます。とても勉強になります。明日も見ます。

    • むーん
    • 2008年 8月 20日

    YANBARU先生、いい顔なさってるじゃないですかぁ~!!
    (家族全員で見ました。ビデオにも録りました)
    沖縄の風景がとても奇麗でした。X氏(女性だったんですね)の活躍(?)があまり見られなかったのが残念(!?)でしたが。(明日は違うのかな?)

    • むーん
    • 2008年 8月 20日

    PS;どこまでここで、放送内容をばらしていいものかですが(不適切だったら削除して下さい)
    異色の新聞記者(でいらしたんですね)からQ大医学部を見事卒業なさると言うのは、私からするとムーンサルトだと思いました・・・
    診療風景、お優しそうでとてもよかったです。奥様は華やかな経歴の方でいらしたのですね。お子さん3人に恵まれて、お幸せそうでした。
    PSのPS;投稿反映時間からして、午前2時まで起きてらっしゃるな~とは思ってました。たまにはご健康のため早く寝て下さい・・・。

    • 白桔梗
    • 2008年 8月 21日

    今日の放送拝見しました。
    やんぱる先生の実像に触れることができてうれしく思いました。それから・・奥様のやさしさ、温かさに
    じ~~ん!
    と来てしまいました。
    私ももっと広い心で・・と振り返ってしまいました。
    印象深いのは、
    「伝えないと伝わらない」
    「外国語をしゃべっているような感覚のやり取りをしている」
    との発言、とてもうなずけるものがありました。
    ひょっとして私もAS?って、ちょっぴり嬉しく感じました。
    でも、発達障害のわが子や大人とのやり取りの中でつまずくことが多い私です。
    今日伺ったこと、、参考にして、武器にして、
    うまくやりとりできるようになれればな・・・と思います。
    明日の放送、楽しみです。

    • kei_
    • 2008年 8月 21日

    昨日の放送、ビデオに録画しておいたものを先程見終えました。
    先生の奥様のお話が、予想以上にたくさん聞けて参考になりました。
    『「先のことはわからない」を「その時、その時ベストを尽くせば解決できると思うよ」に言い換えると伝わり方が違う・・と学習した』という部分・・・
    今まで議論してきた○×刀流、というものとは別の意味で、自分にも必要なことだと思いました。
    もう1回分、放送が残っているので、そちらもしっかり見させて頂きます。

    • pal
    • 2008年 8月 22日

    自分の状態を自覚している人が、自分を助けてくれる人と一緒にいられるのは幸せだなと思いました。
    私の知人の自分の状態に全く疑問を持たない自己正当化がひどい人は、みな配偶者や家族が鬱とか胃をひどく悪くしていたりしています。
    人間は与え与えられて笑顔で生きていくのが幸せですね。
    そうするとADHD同士のカップルというのは難しそうですね。共依存で無理やり一緒にいるしかない?
    すると配偶者と違って別れる事のできない家族は共依存に甘んじて暮らすか離散するかを選ぶしか・・となってしまうのでしょうか。

    • むーん
    • 2008年 8月 22日

    我が家などは、共依存に耐え切れず一家離散してしまった典型的な例ですが・・・
    しかし、父方のジャイアン祖母(この人も一種の怪物でした)と、同じく父方祖父(おそらく受動型ASと思われる)の場合なんかは、ある時祖母が「依存」を諦めて「切った」ため、
    (祖父にとっては、一家からの完全な迫害状態になっていましたが)
    息子3人に囲まれて、それなりに幸せそうに上手く行っていましたよ。(祖父は私には優しかったですし。)
    やっぱり本人の自覚次第と言うのもあるのではないでしょうか。延々と死ぬまでASを必要としてるADHDも(例;家の母)確かにいますけど。

    • くらら
    • 2008年 8月 23日

    二日目分は延期になってしまいましたね
    知り合いに紹介したところ喜んで見ていました
    うつで休職した経歴があり、しかしAS傾向なようで2次障害だったのでは?と私は感じています
    ムジカさん
    私は恐らくASもしくは自己愛性人格障害の医者に
    それでは普通の友人はできない
    と言われ相当カチンときています
    医者として言ったのではないかもしれません
    しかし本人に全く自覚なく、私に言わせれば
    あんたの方こそ普通の友人はできない
    という感じです。

    • 2代目おじょう
    • 2008年 8月 24日

    はじめまして。
    このブログの告知を見て、今日NHKの再放送を見ました。夫婦げんかのルールとか、「私が」というとか、聞き流すとか、ブログつくるとか、コツを教われてよかったです。
    ずっとこのブログ読んでいきますね。

    • みお
    • 2008年 8月 26日

    久しぶりの投稿です。
    「ハートをつなごう」で初めて先生のお姿を拝見しました。
    というか、私は先生が出演されることを知らなかったので、番組を見た瞬間、びっくりしてしまいました。
    私は先生の「カップルは自分とは別世界の人たちだと思っていた」という発言に最も共感してしまいました(笑)。
    私も長い間そう思っていたので。
    こんな変わり者は自分だけだろうと思っていたので、他にも同じような方がいたんだ!と勝手に親近感を覚えてしまいました。(^-^;
    二日目の放送で、先生は、うまく関係が取れないと悩んでらっしゃるご夫婦に「お互いブログを作ったらいい」とアドバイスされてましたよね。
    あれが「当事者としての助言」だったのかなぁと思いました。

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