ちょっと軽い話題を一つ。
THE SILENCE OF MURDER
Dandi Daley Mackall 著 武富 博子 訳 評論者
という青少年向けのミステリーの作品が最近刊行されたのだが、今年のはじめに評論者の人から私にメールで精神科の専門用語のチェックを依頼されて原稿を見させて頂いた。
自閉症と言われている語らない青年が殺人犯で訴追されており、その裁判を縦軸に無実を信じる妹が真相を究明するために動くドラマで、非常に面白い。
私が読むと登場人物はみんな発達障害に見えてしまうのだが、その読み方については訳者には伝えてある。
この件は「訳者あとがき」にちょっと触れてあるので、興味のある人は本屋などでご覧ください。
私はある意味で典型的な受動型ASの行動パターンが記述されているように読んだが、読みすぎかもしれない。
主人公の青年の「瓶収集」も興味深い。ASの当事者の人がどう読むかちょっと聞いてみたいところです。
ちなみに私は勝手に「殺人者の沈黙」のほうが良いように感じました。(沈黙の殺人者というと、Silent Killer という生活習慣病の用語になってしまうので)
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/Book9.htm
興味があったので、さっそく注文したら、今日届きました。
かなり厚い本なので、読破するのには時間がかかりそうですが、あとがきはしっかりと読みました。
先生のお名前が紹介されていますね。
超多忙の中、よく原稿のチェックまで、なさいましたね。でもアメリカで大きな賞を取った作品だそうなので、翻訳にアドバイスなさったことはとても有意義なことでしたね。
今日書店で取り寄せて貰いました。
在庫一点限りだったので間に合って良かったです。
先生の後書きももちろん楽しみですが、自分が抱いてるASのイメージとどれほど違うのか、比べながら読めるのがとても楽しみです♪
YANBARU先生へ 質問です。 ブログで取り上げてね。
AS・ADHDなどがTwitter&FacebookなどSNSをやると態度が豹変する。
仲良しだった友人がTwitterなどやる前は態度などが優しいかったがSNSなどをやってから凄く態度が変わった。怖いです。SNSなどTwitter&FacebookについてYANBARU先生なりの意見を聴きたいです。
ASなどは空気が読めないです。 下手に絡むと攻撃になって敬遠・イジメなどです。 留意点です。
ネットいじめ&AS同士が妥協が出来ない事が多いです。
YANBARU先生なりにTwitter&FacebookなどSNSをやっている人にアドバイスと意見を送ってほしい。YANBARU先生のブログで書いてほしい。
中には、暴走族などが爆音(バイクと車)を鳴らして凄く心が寂しいです。孤独です。
NPO法人・当事者・YANBARU先生・親・発達障害者職員などに向けてメッセージを送ってね。 お願いします。
(昨日電話があり、さっそく書店に取りに行きましたが、本当だ…分厚い!)
五章目まで読み終えたのですが、主人公(語り手)の妹の独特の視点(物事の捉え方)・世界観にとても惹かれます。(ネタバレになるのであまり詳しくは言いませんが)
「沈黙」の裏の意味も気になって仕方ないのですが…ゆっくり時間をかけて読んでいこうと思います。
> PONTA さん
ここでも話題になったことがあるのですが、SNSはトラブルになるのでやめたほうがいいということになってました。これは発達障害者だけの問題じゃないと思います。学校でも子供達だけでなく保護者にたいしても注意喚起されます。
でも、どうしてもというのなら、LINEはどうでしょうか?子供達がやっているのを見ただけなのですが、こっちのほうがいいような気がします。
一般的には無料電話として知られていますが、実際に流行っているのはグループチャットの方です。クループの人たちに「明日の持ち物」を聞いてみたり、学校の宿題をやりながら携帯をいじって「あと〇〇ページ(T^T)」とつぶやくと、しばらくして「どんまい( ̄▽ ̄)」と返ってきたりする。次から次に流ていって、ニコ動とかネトゲのコメント(チャット)欄のような感じなので、トラブルは起こりにくいのではないのでしょうか。依存の問題がでてくるでしょうけれど・・。
「高校に行ったら人間になってね(^O^)」と卒業アルバムに書かれたAS色の強い息子との相性も非常に良いみたいです。さらに、大学では「スマホもってなければ、就職できない」という怪情報まで流れているくらいです。もう、子供達にとってLINEはなくてはならないもにになりつつありますよ。
携帯からです。
SNSは以前管理人をやらせていただいてましたが、管理人の人間性、考え方、度量によるところが大きいと思います。
そういう意味では、SNSよりはるかに大規模な、何が起こるか予測がつかないこのブログをしっかりと管理運営されているYANBARU先生にはいつも敬意を感じています。
たまに逆レッドカード出したくなることはありますけどね。
それもきちんと反映していただけるので、やはり凄いお方だなあと思っています。
要するにどんな人間が管理しているかでしょう。
記事と関係ない内容ですみません。SNSの話題が出ていますので、ちょっとお邪魔します。
私の主人が趣味の大規模なSNSに参加していました。私は初めはそのSNSに関してはノータッチでしたが、主人が自分で、「最近、これに中毒気味だなあ」と言っていたので、私もその内容をチェックしてみたら・・・
そこに参加している人は純粋に趣味で集まっている人が多いのですが、「趣味半分、出会い目的半分」の女性、「援助交際目的」の女性もいて、主人が既婚者だと承知の上で、近づいてきていることがわかってしまいました。
結果、主人の恐妻(私)が彼女たちを撃退して、事なきを得ましたが、我が家はかなりもめました。
主人も「SNSは懲りた」と言っていました。同じ趣味だと警戒心が薄れやすいので、油断ができないなあと思いました。
本屋さんに注文して手元に届きました!厚い本だなー。一日一章ずつ読めば一ヶ月くらいで終わるかな?
>道産子さん、アメジストさん
何章まで読みましたか?
ぬまおさん
あとがきで満足して、本文にはまだ手をつけておりません!
更年期になると本を読むのが苦手になり、すごく遅いのです。
道産娘さんはお若いので、ちゃっちゃか読めることでしょうから、道産娘さんと感想を話し合ってくださいね。
ぬまおさん
ぬまおさんも購入されたんですね!o(*^▽^*)o
私はまだ五章目で止まったままです…
この本を読まれたASご本人にお伺いしたかったのですが、ぬまおさんやアメジストさんから見て、ホープの世界観はASの世界観に近いですか?
細部に目が行き届きやすいところや、変化に敏感なところ、そして何よりお兄さんへのかけがえの無さがASっぽいなぁと思いながら読んでました。
知的障害者に対する法的な捉え方が、日本とかなり違うことにも驚きました。(おそらく実際もそうですよね)
※先生、ネタバレになって良くないと感じたら承認しないで下さいね。
ぬまおさん、道産娘さん、
すみません、今まで虚脱状態で、今もたまった家事や雑務に手を付け始めたところなので、全然読めていません。
時間はかかると思いますが、読み終わったらご報告と感想を書きますね。
自分も買って読んでますがなかなか進みません
せっかくだからと原書のペーパーバックも注文しました(安かった)
タイトルが「silence of THE murder」でも「the silence of MURDERER」でもないのが気になって知りたかったからです
当然 REDRUM でもないので意味があるのかなと
微妙な言い回しが英語にもあるので面白いですね
アメジストさん
分かりました。
気長にお待ちしております。(私もほとんど読めていないし…)
あまりご無理をなさらず、(熱中症等)体調にはくれぐれも気を付けて下さいね。
正統派なミステリ小説でしたね。
6時間かけて一気に読みきりました。自分の好きな事(読書)への集中が完全に戻ったようです。
ホープはまさしく、別の国に暮らしているかもしれないもう一人の私(内観的に言えば、小学校高学年ごろの私)かという感じで、初めて世界観を読んでいたのに他人という気がしなかったです。
「瓶収集」は、きっと私もホープみたいに、意味が分からなくても大事に扱うだろうと思っています。私の中からはこの感性は忘れ去られてしまっていますが、触れればきっと思い出す。そしてその美しさにきっと感激するのだろうと思います。
そして、小学校の頃にステンドグラスの美しさに初めて夢中になった時の事を思い出させて頂きました。私は今でも星々の輝きを見にふと空を見上げます。
ミステリ小説と現実は違うけれど、読んでいく中で色々と考えた事があり、これまでの自分の人生を振り返る良い機会となりました。
ありがとうございました。
さっき空き時間があったので、「沈黙の殺人者」の7章まで読んでみました。
〔これまでの感想〕
・私が妹のホープだったら、こんなに気丈にふるまえない。強いストレスで寝込んでいるだろう。
・ホープとジェレミーの心象風景の表現がとてもきれい。すごく純粋さを感じる。
・ホープはジェレミーの良き理解者で、心が温まる。
・ジェレミーの瓶収集の傾向は私自身には全くない。(コレクションというものを一切しない。)
何となく思い出したのは、「私の息子」と「私の主人の母」である。
私の息子は「光りもの」が好きだと言って、カットされたガラスなどがあると部屋に飾ってながめている。宝石の原石なども大好きである。
主人の母が亡くなった時に住んでいた部屋をかたづけたら、台所やリビングから梅干しを自分で漬けた大きなガラスの瓶が20個以上出てきた。梅干しは全部腐っていた。
ジェレミーの瓶収集と何か共通点があるかもしれない。
追記です。
昨晩、私の母から聞きました。
母の世代の人たちの間では、
「梅干しを一度作ったら、毎年作り続けないといけない」という迷信があったようです。
主人の母の部屋の多数の梅干し瓶の意味はこの可能性もありますね。
古いものも捨てられなかった人でしたし。
道産子さん
15章まで読んだよ。道産子さん抜いたな(笑)ここまでの感想です。
自分はホープと思考形態がそっくりだと思う。同じ状況になったら同じことしそうだな。作者はASか、人物設定に発達障害者の行動パターンを取り入れたのかな?ホープの自己紹介で「私は普通で特別な支援はいらないことになっていた」という記述があるので、ホープが発達障害を自覚していることを強調しているように読みました。
恋愛対象は性格よりも容姿を重視しているところとか、ホープが図書館から借りてきた本の1、2章を読んで、最後の方を見て興味をなくすという所なんて全く一緒だ。本を読んでいる時、物語そのものよりも作者の考えとかを読み取ってしまうと、感情移入ができなくなって興味がなくなるんだよね。だから、人物設定があいまいで感情移入できない小説は最後まで読めないので、最初の方しか読んでない本がいっぱいあるよ。しかも、読み途中の本は暇な時にまた読もうという気持ちもあるので片付けられない(笑)。この本は面白いので最後まで読めそうです。
※以下、ネタバレ注意!
>私が妹のホープだったら、こんなに気丈にふるまえない。強いストレスで寝込んでいるだろう。
これは私も考えました。
(他のADHDの方がどう考えるか分かりませんが)自分なら身体症状が出る前に発狂するだろうな。
「判決が自分の証言にかかっていることに対するプレッシャー」や「マスコミに取り囲まれ、世間の晒し者にされる日々」、どちらも耐え難いものがあるけど、他に方法が無いと知ったら嘘の証言をしたかもしれません。(最後まで読まないと何とも言えませんが…今の時点では法律を恨みます)
私も「作者はAS!?」って思いました。
ホープが人の顔を見分ける時にとても表現が細やかで、例えば顔の一部を見ただけで分かってしまうところは驚いて突っ込んでしまいました(笑)
でもASの方からすれば特に細かいと感じることなく、これが普通で当たり前なんでしょうね。(この細かさを基準にすれば、確かに少しのミスも許せなくなって自己評価は下がりやすくなるかも…と、妙に納得してしまいました)
私も飽きっぽいので物集めはしませんね。
ぬまおさんは「瓶集め」についてどう思いますか?
道産子さん
趣味でパソコンを修理しているので修理に必要なパソコンのジャンク部品は集めているけど、変わりばえのしないビンなんて集める気がしないなー。何かしら使う目的があれば別だけど。
作業を開始する場合、必要なものが先に全部揃っていないと手をつけられないので、予備のためにジャンク部品を見つけると集めています。自分も、知らない人が見たらゴミを集めている、おかしな人だと思われているかもしれないな。
先生!私今日、気づきがあったんです!!!
泣きました。
驚きました。
私生きて良いんですね
ある押し付けをされそうになって
嫌だって感情が湧き出たんですよ
いつものように嫌だと思うと必ず現れた否定感情が
襲ってきて・・
とうとう、打ち勝ったんです
嫌なんです
理由なんてどうでも良い
嫌なんです
私、心のそこから嫌だと思えたんですよ
嫌だって思って良いんですね
嫌だと思う自分を自分を許せたんです
私、嫌なんです
ずっと嫌だった
嫌だったんですよ
「沈黙の殺人者」何とか読み終わりました。終わった時はため息が出ました。
後半の展開がすごかったです。特に瓶のコレクションの意味。主人公のジェレミーは「光るガラス」に興味があるのかと思っていましたが、違う意味がありました。
前半はジェレミーはほとんどものをしゃべりませんでしたが、後半の展開では、ある意味でとても雄弁だったので、びっくりしました。
先生が、登場人物全員が少数派であると感じたと記事に書かれていますがなるほどと思いました。
とても手ごたえのある小説でした。
最後まで読み終わりました。なるほどねー空き瓶集めはそういうことだったのか、と納得しました。
主な登場人物のホープ=受動型、ジェレミー=ウイリアムス症候群、リサ=ジャイアン、TJ=孤立型、チェイス=積極奇異型じゃないかと読んでいて勝手に思いました。
やっぱりホープは自分と似ていて、受動型の思考の欠点みたいなものも見えたので、自分も気をつけなければいけないなと感じました。情報が不足している段階では幼稚な発想しかできないことは実感としてある。自分の場合、動きながら考えて、新しい情報が入るたびに考え方や行動を修正していく所があり、人の影響を受けて当初の計画通りに物事が進まないことが多いので、ホープも人に流された場合、全く違う選択もあり得たと思います。
読了。
空気が読めなくて集団に溶け込めない人間としてなかなかグッと来る内容でした。
家族や社会との関わり方など色んな要素が入っててその割にはごちゃごちゃしてなくて…
自分もホープはASじゃないかとちょっと思ってたり(話しながらゴミ拾うのは変なのか?)
喋らないと意思疎通できないのが本当に嫌だなと心底思うようになってる自分はもうダメなのかもしれないななんて思う今日このごろです。
tori さん。
>喋らないと意思疎通できないのが本当に嫌だなと心底思うようになってる自分はもうダメなのかもしれないななんて思う今日このごろです。
それは大きな間違いです。
喋らなければ本当の意思疎通はできないと思います。
どれだけ親しい間柄であっても、やはりすれ違いや思い違いは生じます。他者なんですから。
どんどん喋って誤解を解きましょう。もちろんその途上で口論も喧嘩もあるでしょうが。それも必要な、大切なことじゃないでしょうか。別々の人間がお互いを理解するために。
>Paul Carpenterさん
対話が問題解決の一番の方法なのもわかってはいるんですけどねぇ
両方が同時にその気にならないと対話にならなくて^^;
何を書こうか迷ってたらちょっと愚痴りたくなってしまいましたw
ありがとうございます
もっと強くならないとと思いつつ自分を動かそうとしてます
でなきゃ先生に申し訳なくて・・・
読み終わりました!
事件の真相も去ることながら、登場人物の心情や、ホープとジェレミーのまさに「一心同体」と言える深い絆等…とても読み応えのある内容でした。(個人的に、ホープとリタの喧嘩のシーンに感情移入してしまい、泣きそうになりました)
ちなみに登場人物は、ホープが受動型、監督はAS(積極奇異?)、あとは依存型ジャイアンと多数派かなと思っています。
あと、内容とはあまり関係ないのですが、「ある依存型ジャイアンの登場人物」が親の支配から逃れようともがき苦しみながらも、現実逃避や自己正当化の言い訳を繰り返すことしかできない姿に胸が苦しくなりました。
ホープと依存型ジャイアンの登場人物とのやり取りから、「ASの人がADHDをどう見てるのか」垣間見ることができたのも面白かったです。
toriさん。
>もっと強くならないとと思いつつ自分を動かそうとしてます
よくわかります。小生も同じですよ。
でもtoriさんが生きてくれているだけで幸せな人間もいるのですよ。
>Paul Carpenterさん
まだまだやりたい事やらないといけない事があるのでね
当面は大丈夫でしょう^^;
読みました。
実は読みたくなかった。私はひとに、騙されやすいだろうと言われることは一度や二度ではないし。しかしつい読んでしまいました。
私は登場人物を見て、最初のほうをちょっと読んで、後書きを読んで、途中のとこを適当に開いたとこから読み、最後に通して読むという読み方をしてます。瓶のあれはいいですね。私はモノなら拾ってとっとくんですが・・石とか自然物を。沖縄の白砂も持って帰ってきたし。でも場所が要りますね。アメリカの家なら広いからだいじょぶかもしれない。
ジェレミーはそんなことは考えないでしょうが。ジェレミーはいいなあ・・。
にしても自白してくれたことはよかったです。表に出ればよいのです・・
ホープがのび太系なら、「恨めない」という問題が出てきますな。
>私はある意味で典型的な受動型ASの行動パターンが記述されているように読んだが、読みすぎかもしれない。 主人公の青年の「瓶収集」も興味深い。ASの当事者の人がどう読むかちょっと聞いてみたいところです。
瓶のなかに詰めているものはなんとなくわかったような。それはジェレミーにしか見えず、他の人と共有はできない。自分だけのものという感じ。
空気でなく写真に撮れば他の人にも見せられるけど。
私は写真を撮りますが、記憶の外部化であって、記録なので、他の人に見てもらうためでは無いのだけど、やっぱ一度は見せる。なぜか・・・
そんで私は自分の写真より他の人が撮った写真を見たい。
写真は撮影者の目線・視界そのものであって、確実に同じものを見たことを自分で確認できる。(擬似的な三項関係?)
おなじ思いでは無いけれど、その時そこに人が確かに存在したことを自分の目で確認できる。だから他の人が撮った写真が見たいです。
受動型ぽい人がマイノング主義の本に非常に興味をもった様子!私はまだ読み終わってないから貸せなかったが、共有できる予感!(私のほうは)