一般的なカウンセリングのセオリーは、「受容と傾聴」と言われる。訴える人の辛さの感情に焦点を当てて、ただ傾聴すれば、「話を聞いてもらった」というだけ安心するという考え方だ。
だがADHDやAS(アスペルガー症候群)等の発達障害の人は、「ただ話を聞いただけで何も言ってくれなかった」という反応となる。
発達障害は結論を要求する。「とにかく答えを出してくれ」というの発達障害が医師やカウンセリングに求める特有のニーズだ。
逆に感情の受容などは(ASの場合には少し微妙であるが)むしろ本質的ではない。特にADHDの場合はどんなにきついことでもズバリはっきり言われたほうがすっきりする。
求めること自体が初めから違う。これほど発達障害の相談に乗ることは難しい。私はコーチングはケースワーカーでも(むしろ)出来るという風に考えるので、発達障害支援の中心には医師よりもケースワーカーを据える形で来るべき発達障害支援のシステムをイメージしている。
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/
こんにちは。毎日先生のブログを楽しみにしています。
私は小2の娘がASと診断を受けた、バツ一の母親です。
元夫もASだったのではないかと今は思います。
そして今度再婚しようと思った相手が、なんと軽い?ADHDでした。私の周りには集まってくるようで・・・(ちなみに私はAC傾向あり)。同居をはじめたらあまりにトラブルが多く、行き着いたところが先生のHPでした。本人に見せたらすごく納得して、娘が診てもらっている精神科医にかかり、自己修正できる範囲?のADHDとの診断でした。先生のHPのおかげで本人も今までの矛盾に気づき、私への対応も驚くほど変わりました。私も一緒にやっていく覚悟ができました。ありがとうございました。
私は薬剤師なので少しだけ深く広く勉強しているつもりでしたが、先生の分類分けはかなり細分化されていて、納得もいくのですが頭だけで理解するのはかなり困難です。先生のご指導のもと、ご一緒に患者様と接していけたらと思いますが、薬剤師ではお力になれないことが本当に悔やまれます。志のある若い精神科医師が登場することを願っています。
これからもがんばってください。
同感です。
当事者である私自身がそう感じますので、情報提供や周囲のコーディネートは可能だと思い、発達障害成人当事者向けのソーシャルワーカーを目指す為に資格を取得しました。
とっさの判断力はかなり劣っていますが、分析力や行動力には自信がありますので、工夫すれば何とかなると考えています。
ぽんこ様
コメントありがとうございます。良かったですね。
発達障害は自分自身を理解することで大きく変わりますので、診断と理解が一番大事です。
ところであなたは「ACが治ってみればADHD」ということはありませんか? 片づけが出来ても、管理能力が高くてもADHDはありえます。
AS-ADHDカップルは多いので、何となく思いました。あなたの親族も発達障害が居ないかちょっと見渡してみるのも役に立ちます。
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/
ドキッとするご意見ありがとうございます。
私としては純粋なAC?だと思っています。
父は酒に呑まれる人で、母は姑・小姑にいびられ、それを見ていた私はいつも周囲の緩衝剤でした。大人の顔色を見て相手の気持ちを察する癖がついて、変な気をまわし、遠慮がちな子供でした。いまでは立派な世話焼き依存。そのため、ASやADHD傾向人を放っておけなくて境界を越えて介入してしまうのです。
ただ、勉強は人よりちょっぴりできたし、人間関係でもトラブルは一切ありませんでした。
自己評価は高からず、引くからず。こだわりもなければ偏りもあまりないです。したがって、娘を診てもらっている精神科医には、特に問題なしと言われました。
でも素因があるかもしれないなら気をつけましょう。
いろいろご心配ありがとうございました。