(境界性)人格障害と呼ぶ(診断する)ことの治療上のメリットは少ない。多くは「治りません」「当医療機関では扱いたくありません」という意味となり、相談した本人や家族は落胆するしかない結果となる。
私は一見人格障害に当てはまる多くのケースを見てきて、中には治せる(別のケアが可能となる)ケースがかなりあることが分かってきた。そこで、人格障害と呼んでしまう前に検討するべきポイントをまとめてみようと考えた。以下の手順は、手立てを見出せるものから順に除外していく形となっている。
①人格障害が疑われる状況、症状
リストカット、OD(大量服薬)、飛び降りや自分の首を絞めるなどの自殺企図、周囲の人への暴力・暴言、自殺の予告、アルコールや薬物の乱用、摂食障害などが見られ、これらの「行動化」の起こり方が、「見捨てられ不安」によって一見意図的に周囲の人を困らせて脅したり、人の愛情を試すような形で現れる。多くが周囲の人の対応が悪いと責任転嫁し、本人の問題であることの否認が見られ、自ら努力して回復しようとする姿勢が不足して見えることが多い。こういうパターンや症状の場合に、「病気ではなく性格の問題、人格障害」と言われることが多い。(続く)
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/lec_PD.htm
小学一年生の息子が、クラスメートや先生に対して暴力が止みません。YANBARU先生のブログを読んで、私が原因なのがわかりました。最近母子家庭になってなるべく息子と一緒にいようと転職しました。転校してからいっそうトラブルばかりで、「そんなんやったらお母さん辞める」などと言って怒ってました。