ADHD関連

ジャイアン語録2

 ジャイアン語録2 「私はそうしろとは言ってない。あんたが自分でやったことだ」

  同じことを言われた経験を持つ人も多いだろう。子供やパートナーに対し、行動や顔つき、口ぶりなどで散々プレッシャーをかけてジャイアンの思い通りに従わせた挙句に出てくる決まった言葉だ。

 言われた(従わされた)ほうから言えば、「あんたがそうするように散々いろんなことをして強制的に仕向けたくせに何をいまさら責任逃れをするか!」ということになるのだが、この言葉の意味を想像してみよう。

 ジャイアンの頭の中では、注意欠陥が極端になり、「これはこれ」「今は今」が甚だしくなっていると想像する。そうすると、プレッシャー発言のときは「たまたまそのときにそう思っていたことを言っただけ」 で、その後の時点では前に自分の言ったことや態度に出したことはすっかり忘れている。

 つまり、見ている周囲の人からすれば、明らかに前の発言や態度は「相手を思い通りにさせるための一貫したごり押し」という風に映ることが、本人の中ではぶつ切れで一貫したこととは捉えられていないと私は想像する。

 私はジャイアンが何でも責任転嫁するように見えるのはこういうことが起こっているのだろうと想像している。「一貫した自分の行動の責任」というコンセプト自体がもともと希薄なのだ。

 一貫した行動、発言として受け取ると、「ごり押しして相手を従わせた挙句にその責任まで認めないとんでもない自己中」ということになる。実際自己中には違いないのだが、ADHDの極端な特徴でも少し違う説明は可能だ。

 だから受け取るほうは、傷つくくらいなら、「ジャイアンは一瞬一瞬がバラバラなのだ」と想像して、すべてのジャイアンの行動をバラバラに受け取るようにしよう。そうすれば傷つくことが少しは減らせると思う。

 ちなみに同じようなことはASも口にするが、ASの場合は「自分が言外にどれほど周囲の人を振り回しているか気づいていない」と想像する。


関連記事

  1. 「かわいそう」という考え方
  2. ローレンツ「攻撃」より5.ネズミたち
  3. 発達障害と「子供」
  4. マタタビのジレンマ
  5. ジャイアンの本質(中間総括)その2
  6. 「ADD」と受動型ASと依存型ジャイアン
  7. ブログ上コーチング⑩ASの聴覚過敏
  8. 意志と選択

コメント

    • 2007年 5月 18日

    この言葉,私が常日頃心を痛めている言葉です。
    うちの旦那の口癖です。もの凄い勢いでプレッシャーをかけるくせに,この言葉。人間として,夫婦として,家族として,一緒にいる自信がなくなってきているところです。
    旦那は一瞬一瞬バラバラなんだ,と思う様にしてみます。
    私自身,受動型ASなので,何処まで耐えられるか。彼に対する愛着が,今は以前よりありません。裏切られ,傷つけられ,もうボロボロです。
    私も旦那に対して傷つける様な言葉を言っていたのかもしれません。お互い様,,なのでしょうか。それとも,私の言葉が通じていないのか,会話が成り立っていないのか,,。最も,彼は,自分が言いたい事だけ言って,私の話をまともには聞きませんが。
    ジャイアンは,私が傷ついている事が何か,分かっていないんですよね。説明しても,通じないんですよね。本人に改善する気が全くない場合,どうしたら気がついてもらえるのでしょう?

    • 2010年 5月 21日

    書き込みまくってすみません。面白すぎて為になりすぎて、、、。再来月、子ジャイアンを発達クリニックに連れてゆく予定なのですが、まだこのサイトを熟読していない時に予約をしたので「多分アスペルガーじゃないか?」と伝えてあります。症状がすごく微妙で、、、。ジャイアンは自閉症スペクトラムの中に入っているのではないか?と思います。
    今回のジャイアン語録、夫と母親にそっくりです。
    夫は、怒っているぞ、殴るぞ、という雰囲気のジェスチャーで言外に私を操作し、こちらを思い通りに動くように誘導した挙句、「kちゃんが好きでやってるんだろ?嫌ならやらなきゃいい」と言っていました。だので、やらないでいると、またプレッシャーです。
    言外のプレッシャーをあとで指摘すると「やってない!」と言い張るので、現行犯で「ほら!今やったじゃないか」と指摘すると「そうか?」と勢いはそげるもののまだ認めません(^^;)気づく限り指摘し続けて,止めさせるまで2,3年はかかったと思います。
    ところが、やっとやめたかと思ったら今度は新しいプレッシャーを採用。上半身をのしかかるようにこちらに寄せてきて(ゴリラみたいに)質量で威嚇するようになりました。私は細いものでちょっとした脅しになるのです。まったくもってうんざりですわぁ、、、。
    また私の母親も同様で、何事も巧妙に自分の趣味や意向を伝えつつ、私本人が選んだ、という表面的なカタチに仕向けるのが得意でした。
    ちょっとしたモノ選びから、習い事、学校選びなど。結婚相手にも反対したり、乗ったり、、。
    それでもって「私は何も言ってない。あんたが自分で決めたことだ」という。この記事を読んで、これかぁ、、、母親の手口は、、、と思いました。
    単純な夫よりも実に巧妙な手口で、学校用のバッグを選ばされたのを鮮明に思い出しました。
    これは経験者でないと理解が難しいし、自分の記憶が間違っているのでは?と自分を疑ったりしていましたが、合点が行きました。
    あとモラハラ亭主全般の特徴とかぶるのですが、言外のプレッシャーの効果が薄くなってくると今度はこんな言い回しをする人が多いみたいです。「コーヒー、入れてくれてもいいよ?」、、、、どアホぅ。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP