ADHD関連

片づけが出来ない理由

 ADHDが片づけが出来ない理由は、「脳の中でまだ作業が終了していない」からである。見かけとは対照的に、全ての作業が継続となっており(半年後に再開したりするが)、「終了」にならないから片づけが出来ない。「作業に一時終了の区切りをつける前に忘れてしまう」というのが真実だろうと考えている。

 もうひとつ、「片づけが前向きの意味を持たないように見える」という理由もある。ADHDは常に前向きで、焦ってどんどん先を急ごうとする傾向が強い。そういう文脈では片付けは意味が無いように見えてしまうのだ。

 私はこのことが分かってから、「片付けとは物を再度使うためにスタンバイさせる」という考え方をするようになり、少し片付けに取り掛かるときの抵抗が減った気がする。「物の有効利用」はADHDの一番好きなことだからだ。

 もうひとつ、思い切って「一時終結にする」という決断をすることもある。その場合は見つけやすいところに片付けることになる。これが出来なかったのは、「忘れてそれっきりになるのが不安」というADHD特有の危うさが背景になるとは考えているからだ。

 http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/

 


関連記事

  1. ADHDに似たAS①ASの注意欠陥
  2. ローレンツ「攻撃」より3.抑制システム
  3. 発達障害は結論を要求する
  4. ASの認知と「クレーマー」
  5. ジャイアンと引きこもり
  6. ジャイアンの本質(中間総括)その4
  7. ASと想像力④ 相手の意志の自由
  8. 思春期の発達障害ケア

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP