ADHD関連

ADHDの先延ばし

 「ADHDの先延ばし」は、それだけでひとつの病気のような状態である。うつ状態やパニック症状(めまいや動悸、ふらつき等、過敏症(アトピー性皮膚炎の悪化、喘息の悪化等)などを訴え、心療内科で発達障害との診断はなされないままで対症療法が行われていることが多い。

 「先延ばし」であるので、原因は単純な「大事なことと分かっていて手がつけられない」という状態である。例えば私が今外来で相談に乗っているケースには、「夫の借金を確認すること」や、「論文の執筆」、はては「親からの自立」を先延ばしにしていたことがうつやパニックの原因であったとカウンセリングを進めていくうちに分かった。

 メカニズムは、「分かっているのに手がつかない」→「こんなことを解決できない自分に納得が行かない」→「先延ばしにしていることを無いことにしたい「→「居留守や、その場しのぎの気晴らし、依存行動(アルコール、薬物、ギャンブル等)に現実逃避する」、「逃避していても自分は誤魔化せないので、身体症状が出る」、「楽しいはずのものまで楽しめない」ということになる。

 解決は簡単で、「これは先延ばしですよ」と直面化させ、現実的な解決策を相談して、先延ばしになっていたことを実行すれば、うつもパニック症状もきれいに治癒する。

 まずADHDと診断すること、次に半紙を丹念に聞くことが診断のポイントである。


関連記事

  1. 自傷への対処
  2. 出口は合理的な納得
  3. 合理的な思考④
  4. 「事実」と「意志」
  5. ASの受動性
  6. ジャイアンの「攻撃モード」
  7. コーチング②ADHDは刺激を求める
  8. 受動型ASと自己愛性人格障害

コメント

    • のび助
    • 2013年 1月 21日

    先延ばししているうちに忘れてしまったりします。
    締め切りの朝など運良く思い出して愕然とします。
    過ぎてしまっていたら無かった事にします。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP