AS(アスペルガー症候群)の人の思考の特徴はどこまでもディーテイル(細部)へ精密になっていくことだ。その結果話が異常に長くなってしまい、全体で何を言いたいか分かりにくくなってしまう。そのせいで「ただ言いがかりをつけようとしている」と不当に誤解されることも多い。
だからASの人の話をきくときは、「細部の話を一つ一つをまず独立の話として聞く」ように聞くとうまく行く。全体で何かを言おうとしていると読むと誤解になることが多い。
対してADHDの思考は総合へ向かう。「そもそもこのプロジェクトの目的は何か」とか、「トップ(最高責任者)がどう考えているか、どういう方針であるか」が非常に重要になってくる。
だからADHDの話は要約が可能なのだが、話題が飛んでしまうので話が長くなる。聞くときは「要するにどういうこと?」と聞けばすぐに答えが出る。
ASとADHDの思考はこんなに違う。だから普通に話が通じると考えないほうが無難だ。コーチングの目的のひとつは、このことを両者に分かってもらうことにある。
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我が家の家族での会話で、みんなで気を付けていることは
「とにかく結論から先に言おう。細かい説明をしたかったら後から付け足そう」ということと、「主語と述語をシンプルに言おう」の2つです。
あたりまえのことのようですが、意識していないと、これが結構乱れます。
おもしろいのは、どのメンバーもこちらがしゃべり出した時にいかにも「で、結論は何?」という表情をすることです。ですから結論をとにかくバーンと言ってあげると、すごく落ち着いて納得という表情に変わります。その後で、自分がおもしろかったことを付け加えると、ゆっくりと聞いてくれます。
何かをボーッと考えていて、それについて家族に話し出すと
ボーッと考えたことが自分の中では「主語」になってしまっているようで、実際に口にするのは述語だけなどという事もよくあります。すると「誰の話?」と聞かれることになります。
話し方は意識したトレーニングでだいぶ改善しますね。