ADHDやAS(アスペルガー症候群)の人に診断を告知することは重要だ。生き辛さを感じている場合、「このせいであった」と説明されることは安心することにつながる。反面中途半端に説明すると、受け止められずかえって自己評価を下げることになってしまう。
私は小学校5年生以上か、または本人がすでに「みんなと違う」自覚があり生き辛さを感じている場合には告知する。
その場合、「あなたの人間関係のやりにくさを説明できる可能性があるのだけれど、今聞きたいかそれともあなたが本当に困ったときに聞きたいか?」と本人に聞いた上で決めてもらう。
合理的なADHDの場合はあっさり「当てはまりますね」くらいに受け止めることが多いが、ASの場合、特に社会適応に苦しみながら努力してきて、自分が普通だと思っている場合には受容は困難になる。
その場合は、分かりやすい本を読んでもらって本人に当てはまるかどうか聞いてみるとか、家族について説明し、後で本人についても聞いてみるとか、いろいろな方法がある。
いずれにしても本人が少数派として自分の脳の働きが多数派とどう違うかを理解して調節することが適応の根本となる。だから告知と理解は発達障害の社会参加にとって根本的な問題である。
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/adaptation.htm
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