AS(アスペルガー)関連

カネと感情問題の混同

 AS(アスペルガー)の人と、ADHDのACはカネの問題と感情問題が混同することが多い。両者とも基本的にケチで、特にASの人は基本的にこだわりにはカネがかかることが多く、カネを出すか出さないかで愛情を試したりすることが多、「カネを出さない親が悪い」と言いつづけたりする。

 ADHDでも自己正当化のケースで自分の思い通りに行かないことを「親がカネを出さないせいだ」と責任転嫁することがちょくちょくある。

 こんな場合私は「カネの問題と感情問題がこんがらがっているから、この二つをきちんと区別しよう」と促して、例えば感情の問題は主治医、カネの問題はケースワーカーと分担したりする。

 ADHDはACが治って合理的に戻れば、「カネはカネ、感情は感情」(実は合理的に戻ったADHDにはもはや感情問題自体が存在しないのだが)と割り切れるようになる。

 ASの人は頭で分かってもなかなか割り切ることはできないことが多い。結局生活自体を親から自立させ、親への試着問題自体を薄めていくという方法しかない。困難な道だが、ある程度は有効だ。生活支援を組み入れというた治療をデザインするときには、この「カネと感情問題の混同」視点な非常に重要となってくる。

 http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/


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コメント

    • みっちゃん
    • 2006年 9月 10日

    またコメントします。
    「そんとくかんじょう」って、「損得感情」だと思ってました。正しくは「損得勘定」らしいです。

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