小学校高学年頃から見られる不登校のあるパターンのイメージがやっと一つ出来たのでまとめておこうと思う。
「前日には登校するつもりで準備」し、「行けば元気に楽しそうに学校で過ごす」のに、「朝登校する段になり腹痛や頭痛で行けない」ことになる。「登校の時間が過ぎるとすっかり身体症状は治る」というタイプの不登校をいく例も見て来て、中に「親にほとんど反抗していない」ケースが多いことに気付いた。
親たちはみんな一生懸命であるが、口では本人の自由にして良いと言いつつも、実際上は「登校させたい」という意志を持ち、それが本人に伝わっているというケースだ。
私は「思春期なので自己責任の状況に置く」という基本方針で、まず親に徹底して「行くか行かないか本人に任せる」ことを指示し、そのために「行かない意志表示をさせる」「行かない代わりに勉強はする」ことなど少しずつ枠組みを絞る関わりを親を通じて続けた。
ある親はかなり親自身精神的に追い込まれて、ついに本人に「行くつもりがあるのかどうかはっきりしなさい」と告げた。
最近は勉強(自宅学習の通信添削)の内容も本人に任せて「見もしない」ようになって、で本人は学年が変わったのを期にかなり登校するようになった。
その彼が、週の前半頑張って登校し、後半は休むパターンで、担任は変に気を回して登校しても半日で帰るように勧めていたが本人は担任には抵抗した。
ところが(頑張って本人に任せて触れなかった)親が担任から言われてちょっと「無理しているかも」と言った後は、あっさり引き上げた。
で、どう違うかと私が突っ込むと、「お母さんが言うから」という発言があり、全体のシステムが見えた感じがした。
基本は親への「丸投げ依存」で、「自分で考えようとしない」「自分で責任を負いたくない」というパターンになっている。
で、親が実際上は登校しなさいという態度で居る間は、「登校します」と言い、実際準備もする。朝になり、行動に移す段階になり、不本意ながら腹痛や頭痛で登校できなくなる。このパターンが長期化していた。
私はこう考える。本人は本心は「納得できていない」何かがあるのだろう。それを言語化出来ないのだろう。その納得できていない部分が身体症状として出てきているのだろう。
実際上は行けない何かの理由があり、本人は自覚さえしていないかもしれない。
単に「思春期として親から自立して自分で考えて責任を負っていくことをしたくない」ということかもしれない。
年配のもとベテラン教員のスクールカウンセラーは母に「本人を理解してあげなさい」と助言した。母は本当に追い込まれ、私と相談して、ついに「あなたが行きたいのに行けないのなら親として行かせる努力をし続けなければならないから、どっちなのか?」と本人に言いたいことを言った。
実際前日に登校の準備をする行動が親を追い込んでいた事実があったため、私は親を通じて「行かないなら行かないで良いのでその代わり勉強する」という責任を本人に突きつけ、その結果やっと親は「本人に任せる」ことが出来るようになった。
以前「管理型共依存」と書いたことがあったが、親の管理責任の弱みで共依存に巻き込まれるパターンは多いと思う。
特に思春期のケースでこれまで「親に反抗していない」という場合は、徹底して「自己責任にして親は指示しない」形にするのが関わりのベストであろう。
「自分で考えて登校することを自己責任で決定する」以外に本当に登校するようになる道は無いと私は思う。
それでないと、学校で起こったちょっとした嫌なことも我慢出来ないだろうからだ。
こんにちは。
初めてメールします。
小学生の子供を持つ母親です。
私も学生のころ、登校拒否だった時期があります。
学生時代に友達関係でよい思い出がほとんどありません。
今思えば、そのころはまだ、発達障害という言葉すら
聞かれていなかった時代。なぜ私だけが周りとうまく
やっていかれないのかとよく悩みました。
大人になっても、就職先で人間関係に悩み、結婚して
母になった今でもママ友達との関係に右往左往しています。
こんな母親に育てられて、子供の成長に影響がないかと
心配する毎日です。
学校でスクールカウンセラーの相談をしていると
手紙が来ました。
私のこと、子供のことで相談してみようかと思っています。
私は今30代のASですが、特に高校時代にどうしても会話ができなくて(空気が読めない)、クラスから浮いて、自分で何故なのか分からず、つらくて登校拒否になった経験があります。
進学校だったので、周りとの差に余計神経質になりました。
昔からうちは変な家族だと思っていたのですが、やっとその理由が分かり(父がAS、母がADHD)、母の叱咤激励&暴力で、私はつらさにブチ切れながらも高校に通えていたのだなあ、と思い返しました。
相当辛かったですが。
だからなのかは分かりませんが、私もこの少年の気持ちは、少し分かるような気がします。
先生の言うように、彼自身が不満を表現できず、自分が何を求めているのか分からないので、そういう分からない自分がストレスで、精神的にちょっとでも重いことに耐えられず責任転嫁、という形しか取れないのだと思います。
ちょっと非難されるかもしれませんが、ある意味強迫的な感覚があれば学校へ行けるのだと思います。
他としては、自分を吐き出せる何らかのスペースを見つける、とか。
久しぶりに、コメントします。
三女が、再び不登校になりました。
大学生なのに…です。
想定内の出来事ではありましたが、
親としては、かなり追いつめられています。
娘は、眠れない、倦怠感、リストカット…と、とても沈んだ雰囲気の中、
私も、難聴・めまい・肩こり・喉の詰まり感・腹痛などと共に、精神的に参っています。
一人暮らしのための、諸々の準備に、時間もお金もかなり費やしました。
ウチの娘も、やっぱり「行きたいけれど、行けない」という言う。
母親としては、大学に行き続けてほしい…けれど、
金銭的にも、精神的にも、時間的にも、いっぱいいっぱいで、どうすればいいのか、分からない。
私が、娘の人生を誘導しているのか?
いやいや、普通は、親も助言はするが、本人がやりたい事を決めていくもんでしょう。
自分もそうだったけれど、私の友達もそうだったし、友達の子ども達も、自立していっている。
娘は、自身の強い意志はあるが…依存心も強く、
決め兼ねている姿に耐えかね、案を出してしまう。
頑固に決めたこと以外をやろうとしないが、決めたことも自身では進めていかず、黙って見てれば、何もしないまま、時が過ぎていく。
どういうんだろう?
人に決められたことは、やる気が起きず、全身で不服そうな態度を示す。
自身で押し通した事も、やる気が失せて、全身で無気力を表す。
どんどん…うつっぽくなっていく。最後は、何もかもやれなくなる自分自身に嫌気がさし、リストカットをする。
そんなことの繰り返し。
私には、どうする事も出来ない。
(続く)
(続き)
娘は、精神病?
娘は、発達障害?
どこに、問題があり、こんなことを繰り返すのだろう?
学校に行けなくなるきっかけは、クラスメイトとの関わり方が分からなくなる。
普通に話せない。お腹が痛くなり、教室に居られなくなる・・・と訴え出す。
学校を辞めて、家に戻ってきたら…
娘は元気になるんだろうか?
しかし、私は・・・娘に、
私の態度や顔色から、私の気持ちを察してあれこれ詮索される毎日は、かなりしんどい。
仕事や楽しみ…などの私の生活に、依存的に入り込まれることは、かなりしんどい。
旦那がそうだった。
まるで、私を自分の分身かのように扱う。
異常な愛着により、正常な夫婦関係を築けなかった。
娘は可愛いが、旦那とダブって仕方ない。
>親の管理責任の弱みで共依存に巻き込まれるパターンは多いと思う。
・・・やばい!やばい!
>思春期のケースでこれまで「親に反抗していない」という場合は、徹底して「自己責任にして親は指示しない」形にするのが関わりのベストであろう。
>「自分で考えて登校することを自己責任で決定する」以外に本当に登校するようになる道は無いと私は思う。
>それでないと、学校で起こったちょっとした嫌なことも我慢出来ないだろうからだ。
↑先生のアドバイス↑・・・心に刻み、徹底した関わりをしていけたら…いいですが…。しんどい。。。
夫は「単純なジャイアン」の傾向があると思っています。
親族の中には何人も破天荒な人がいて、ADHDの遺伝的素因があるようです。
夫の長所はストレスに強く、人に優しい。
短所は、詰めが甘いこと。
そんな夫のご両親を、私は手本にしたい。
夫(当時は彼氏)が大学で留年した時、仕送りを止められました。
両親は下宿先に一度も来ず。
彼はバイトしてギリギリ生活。
(留年の原因は、前の彼女を友人に取れられて、顔をあわせたくなくて授業をサボり、必修単位をたった一つ落としたため)
その後、無事卒業。