ADHD関連

発達障害は適応すると病気になる

 私は心療内科でパニック障害や社会不安障害、うつなどを診てきて、そのうちの少なくない部分がADHDやアスペルガーなどの発達障害の人であることを発見した。

 本来発達障害は自分が納得するように生きるしかない。納得できない生き方をするとそれだけでストレスとなり、身体症状やうつで苦しむことになる。病気になった発達障害の人を診てきて私が理解したことは、「世間に適応すれば病気になり、適応しなければ引きこもりや反社会的になる」という発達障害のどうしようもないジレンマであった。

 だから発達障害の親などによく言うのは、「あなた(親)が楽になるということは本人がその分苦しいということですよ」ということだ。

 ADHDは多くはうつになり、アルコール、薬物、時にはギャンブル依存などにもなる。アスペルガーは強迫症状と身体症状が多く、頭痛やアトピー、喘息等、時に攻撃的になることもある。

 上記のジレンマへの答えはこうだ。「思春期以降に、本人の社会で生きて行きたい路線を出させて、それに合わせて最小限の社会適応、最小限の妥協を考える」

 私はADHDである。私個人の答えは下記にある。

http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/henkutu.htm

http://www.geocities.jp/yanbaru5555/adaptation.htm

 


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コメント

    • なつ
    • 2006年 7月 25日

    私も長年にわたり、寝たきりい近いような生活を強いられてきました。
    本当につらかったです。

    • あおがえる
    • 2007年 5月 23日

    そう!適応すると具合が悪くなります。
    にも関わらず、適応を進めようとする主治医。
    発達障害を理解している医師の方が近くにいらっしゃればと思います。

    • 匿名
    • 2007年 5月 25日

    共感できます。

    • エイト
    • 2007年 11月 30日

    はじめまして。
    小4の息子が5歳でADDと診断されて以来ずっと悩んできましたが、今年の春に「発達障害の適応」基本原則を読み感動しました。これほどわかりやすくそして深く教えてくれたものは他にありません。壁に突き当たる度にこのページにもどって、何が最良なのかを(多数派にあわせるのではなく本人が納得できることが一番)確認しています。
    これからもより良い人生を送るために勉強させてください。

    • hikari
    • 2007年 11月 30日

    そうですね、振り返ってみれば、具合が悪くなった時は周りに適応しようと努力した時ですね。
    子供のことも、なんとか適応させよう、浮かないように、と私なりに努力したことが、かえって子供は辛かったのでしょう。

    • 1124英太
    • 2012年 2月 14日

    確かに、発達障害は適応しようとすると精神病になりますね。 しかし、二次障害を起こさないと先に進めないケースもあると思います。支援を受ける場合、二次障害の心理状態が発達障害の性質を打ち消し、支援する側を混乱させることもあります。 例えば、うつとアスペルガーの合併です。アスペルガーでは言葉を文字通り受け取りやすいところもあります。しかし、うつ病の心理状態である深読みがそれを打ち消してしまいます。 適応しようとすれば本能だけでは生きてはいけませんから。 それを考えると二次障害は傷勲章であると考える人もいるでしょう。 言い換えれば二次障害も悪いものではないと考えております。批判を承知で書きました。失礼します。

    • いさお
    • 2012年 2月 15日

    自己評価が最低の時、ネガティブな深読みであったり、様々な二次障害について、、あんな精神状態にもうなりたくない。とも思うけど、あの時考えてる事や感じてる事は多数派の感覚に近いんだろうなって思うことがあります。
    自己評価が低い時の一生懸命さ丁寧さは大事にしなきゃいけないなと思います。
    ちょっと変わってる、独特、とかって言われてるときの方が居心地が良いのが事実ですし、そうしてる所もある、、だから全部が全部適応しようと(多数派のように)しちゃ駄目なんだと思いますね。当たり前の事だけど自分が納得するように生きるのが良いです。でないといつか自己突っ込みの波が襲ってきますから

    • アメジスト
    • 2013年 7月 11日

    最近、あるブロガーがブログを閉鎖しました。有名になるとともに「誹謗中傷のコメント」が増えてきて、疲労してきたからのようです。よくあるパターンですが、その決断にはエールを送りたいと思います。
    たぶん所属事務所は人気維持のためには、ブログの存続を要望していただろうと想像しますが、本人が、「思春期以降に、本人の社会で生きて行きたい路線を考えて、それに合わせて最小限の社会適応、最小限の妥協を考える」を実行したのだろうと思います。
    ここのところ、身体症状も出てきていたようなので、自分に納得のいく思い切った環境調整はすごく大事だと思いました。

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