さて上記以外のほとんどのケース、親が優位に立った場合は、ジャイアンはAC(アダルトチルドレン様状態)になる。言葉の正確な用法としては、本来の発達障害の無い「アダルトチルドレン」には成り様も無いのだが、少なくとも主観的には「AC」に非常に近い状態となる。
「自分は世の中のほとんどの人から救い難い後れを取っており、自分だけがどうしようもなく劣っている」、「自分には自己主張などする資格は無く、自己主張などした日には今よりもなおいっそう徹底的に嫌われるに決まっている」、「周囲のすべての人は自分には分からない空気を読んで行動しており、自分だけが読めていないので、死に物狂いの努力をして周囲の空気を読んで周囲に合わせ続けなければならない」と言った、救い難い自己評価の低下が存在し、時には「離人症」的な情緒障害を伴う。
A2「言語的器用非言語的不器用」、A4「言語的非言語的不器用」のケースは、「見当外れに周囲に気を使い続ける」ため、周囲から見ると大変奇妙な理解困難な行動をとる人になる。
見かけ上は思い込みが激しいために「被害妄想的」、「誇大妄想的」でもあり、「AC的な対人関係の訴えが激しい割には対人緊張が感じられない奇妙なクライエント」ということになる。
前記のA1「言語的非言語的器用」およびA3「言語的不器用非言語的器用」のケースの場合には二つの経過が考えられる。
ひとつは、非言語的能力を駆使して周囲に見捨てられないように死に物狂いの努力を続けるため、「境界性人格障害」と呼ばれる一群の一部であり、私は境界例の一部はこのジャイアンACで説明できると考えている。
もうひとつの可能性は、「自覚的な自己評価の低下は無いが、パニック障害様の身体症状や強迫症状、躁やうつの気分の変動、摂食障害やさまざまなアディクション、時には妄想などの病的な反応」として現れる場合で、精神疾患やアディクションの背景にジャイアンACが隠れていることは多いだろうと私は想像している。
>「自覚的な自己評価の低下は無いが、パニック障害様の身体症状や強迫症状、躁やうつの気分の変動、摂食障害やさまざまなアディクション、時には妄想などの病的な反応」として現れる場合で、精神疾患やアディクションの背景にジャイアンACが隠れていることは多いだろう
上記の分析は私の症状にピッタリ当てはまります。
先日も大人の発達障害を診れる数少ないドクターの初見が、
「気分循環性障害」でした。
息子はA1と思います。
神経質なASより主人が合理的かつ細かいしつけをし、一貫性がなく
だらしないジャイアンの私が非言語的フォローを主にしていたら
依存型と超合理的強迫型、両方の顔を持つ変なジャイアンに
育っている気がします。
よくよく考えると、このAC状態です。
ボーダーっぽくなったり、強迫症状や気分変動。。
やはり失敗している。
どうしたがいいのか…ホント学習しません、私。
夫婦で再度、話し合おうと反省しています。
>「自覚的な自己評価の低下は無いが、パニック障害様の身体症状や強迫症状、躁やうつの気分の変動、摂食障害やさまざまなアディクション、時には妄想などの病的な反応」として現れる場合で、精神疾患やアディクションの背景にジャイアンACが隠れていることは多いだろうと私は想像している。
自己評価の低下が微妙だったのですが、情緒障害があったので、きっとACになりやすい環境だったんでしょうね。
高校の時、積極奇異の担任の一方的かつ支配的な指導に対し「不条理だ!」と反論したことを思い出しました。
(きっと依存型なら大人しく言うことを聞いていたでしょうね)
その先生は最後には涙目になりながら言い返すのがやっとという感じで、私の話に聞く耳を持たなかったので「もう結構です」と、自分から折れたのを覚えています。
「社会に出れば不合理な事だらけだから、今からそれを受け入れろ。」
彼はそう言いたかったのかもしれませんが、当時の私には、学校の体裁を保つためか保護者の(自分への)評価を上げるためとしか思えませんでした。
今思えば、これが健全なジャイアンの姿だったんですね。
どうやら中心志向の部分が反応してたようです。