ADHD関連

メールと掲示板とブログ

 ネット上でプライベートモード(パスワードつき)の掲示板を使った相談を思いついたのは、実は「メール相談」に行き詰まったからでもある。
 私自身がADHDで、たくさん来るメールをうまく処理できない問題が一つで、現在は「メールのソフトで一つのフォルダに入れて着順に返事を書く」というやり方でやっとこなしている。
 以前は一人ひとりのフォルダに往診と返信を保存するまでの余裕があったが、最近はそれも出来ない。
 実際以前にフォルダに保存したメールはあるものの、実は再利用がほとんど出来ないのが実情だ。その理由は、「一つ一つメールを開けなければ中が見えない」という手間にある。
 理想を言えば、一つのテキストファイルに、往診の内容と返信の内容をずっとコピーし続けて、一覧できるようにしたい。そうしないと実際問題後から参照できないのだ。
 メールのやり取りでは、結局ここまでの手間が非常に大きく、専用の秘書でも居ないときちんと管理できないというのが私の悩みだ。「パソコンが出来ないから文書の手紙でカウンセリングを」と希望される人に応じられない事情を理解してほしい。
 この「やり取りの経過が非常に見やすいコピーした結果」とは、「掲示板スタイル」に他ならないことが重要だ。
 もう一つ、私の認識ではメールは、「手紙」の延長上にあり、「私宛に届けられた手紙」なので、私は返事を書かないで放置することには罪悪感が生じる。実際多くのメールに全て返事を書くことは出来ない。
 それで「返信は一回限り」などの苦肉の策をいろいろ考えてきたのだが、その点でも、ネット上の掲示板で相談のやり取りを書きこむスタイルは、私にかかるプレッシャーが非常に少ないということへの理解をお願いしたい。
 ネット上の掲示板は、「私の家に来た手紙」でなく、「公園や喫茶店などの第三の場所に私も出かけて行って相談に乗る」ということで、内容的には同じでも、私自身が回答するのに非常にやりやすいという違いがあるのだ。
 ちなみにブログと掲示板の違いは、ブログは記事とコメントが一目見て「遠い」ことが多く、長いコメントが書きにくいことが多いので、私は掲示板が一番便利だと思う。
 最近メール相談にほとんど返信できていないので、大変申し訳ないのだけれども、当分はこれまで外来で相談に乗って来た当事者を優先として対応して行こうと考えている。


関連記事

  1. 親の責任③
  2. 「ASとどう付き合うか」私の考え
  3. ジャイアンは痛みに弱い
  4. ゴールデンルールの例外
  5. 合理的な思考①
  6. 強迫症状を見たらアスペルガーを疑え
  7. 依存と自己突っ込みの関係
  8. この脳を持って幸せかどうか?

コメント

    • 発達障害ファミリーのママ
    • 2010年 5月 03日

    拝啓
    いつも先生に大変お世話になっている、発達障害ファミリーの母ですm(__)m。ありがとうございます。
    fC2のパスワード他、まだよくわからず、多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません…(涙)m(__)m。すみませんでした。
    本日業者を呼び、ご指導通りの内容のメールを最後として、送信させて頂きます。これまでの私のご無礼を、どうかお許し下さいm(__)m。
    この4年近くの間、初回診察時から毎回、先生が優れたPSWさん他病院スタッフさんたちと共に、私ども患者の立場に立った、医療の本質であるホスピタリティー精神溢れる対応、カウンセリングを施して下さった事を、心より感謝致しておりますm(__)m。私はこれまで小児から、たくさんのドクターにかかりましたが…、女性や子供の患者に対してさえも決して威張らず、上から目線・発言も全く無いドクターとお会いするのは初めてで、感動致しました事を今でも鮮明に覚えております。先生のお陰様で子供たちも、活き活き、のびのび成長致しております(⌒‐⌒)!ひいては親である、私の幸せです!
    では、どうか良い休暇をお過ごし下さる事を願っておりますm(__)m。
    取り急ぎ、失礼致します。長文すみません。
    敬具
    

    • charm club
    • 2010年 9月 08日

    ちなみにブログと掲示板の違いは、ブログは記事とコメントが一目見て「遠い」ことが多く、長いコメントが書きにくいことが多いので、私は掲示板が一番便利だと思う。

    • ここは
    • 2012年 3月 04日

    後藤健治先生へ
    SSRIで最新の薬が出ていますね。レクサプロ(持田製薬&田辺三菱)ですね。どんな薬ですか。私は、飲んでいますがSSRIとしてどんな効果はありますか? 教えてほしいです。
    エビリファイなども良いというがレクサプロはどうですか?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP