ADHD関連

発達障害と金銭⑤刺激とギャンブル

 発達障害はギャンブル依存になりやすい。ASにもADHDにもギャンブル依存は多く見かける。他にもアルコールや薬物の依存も両方によくある。

 発達障害と金銭の問題を考えるときに、ギャンブルをはじめとする依存行動はどうしても大きな問題となってくる。発達障害の衝動性や前後を考えない徹底的なこだわりにギャンブルが絡むと経済破綻になることも多い。

 ADHDの場合には、ギャンブルは「脳が刺激を求める」という脳の働きの特質に直結した「刺激」として「やめられない」ということになる。代わりにピンボールのゲームで間に合わそうとしても、「お金がかかっていないと刺激として不足」となることもある。

 私の想像では、自己正当化型ADHDや、先延ばしをしている最中のADHDが、「現実を直視したくない」時にギャンブルの刺激で現実の問題を頭から追い出そうとしていることが多いのではないかと思う。そういう意味ではアルコールも薬物も同じだ。

 ASの場合は、愛着の問題や、こだわりなどで社会生活上どうしてもストレスを抱える時に、やはりそのイライラを解消するためにギャンブルにはまるのだろう。積極奇異型のASの人の場合には、独特の「勝った」ことの嬉しさもあるようだが、これはADHDである私の想像も難しいような気がする。

 ギャンブル依存は経済破綻を招き、現実生活上非常に大きな問題だ。通常はアルコールと同じような自助会やGAなどの「依存症」の治療を行うが、発達障害の場合には、別のケアも必要になって来る。

 特に「先延ばし」がベースにあるような場合には、その先延ばしを解決したほうが根本的な解決となる。このあたりは治両者の側に発達障害についてある程度理解がないと難しいだろう。  


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コメント

    • yurin
    • 2007年 3月 26日

    ギャンブルとはあまり関係ないですが、ここ最近の記事を読みながら『発達障害が人生に及ぼす影響』の大きさを改めて感じています。
    それなのに、発達障害そのものが、医師をはじめとした専門家の間にあまり知られていないように感じます。発達障害は(多くの専門家の間では)子どもの問題と片付けられてしまうのでしょうか?
    成人の場合、まず診断できる医師が少ないという問題があると思います。子どもの場合も決して十分とは言えないですが、特に成人の診断ができる医師は更に少ないと感じます。
    また、表面上二次障害が強く出ている場合は特に診断しずらく、こういう人たちが発達障害の診断から漏れてしまうことも問題だと思います。
    発達障害は、一生涯に渡って影響するものたと思います。だから専門家のかたには、もっと発達障害に関心を持って下さい、いろんな精神症状や身体症状の下に隠れている発達障害を、なんとかして見つけてあげてください、と。・・・今の私が言えるのは、これだけです。

    • 風子りん
    • 2007年 9月 27日

    「先延ばし 自助会」で検索していたところ、このページにたどり着きました。
    医師には軽い躁鬱病だと診断されましたが、自分ではADHDを疑っています。「現実を直視したくない時にギャンブルの刺激で現実の問題を頭から追い出そうとしている」はまさに自分のことを言われているようでした。修士論文を先延ばしにしていてかなりやばい状態なのですが、その現実から逃げるためにスクラッチ宝くじを大量に買ってしまうのです。お金があれば現状を打開できるかもしれない(実はあまり関係ない)と思っているからかもしれません。当たらない、損するとは分かっていてもやめられません。パチンコなど他のギャンブルにも手を出してしまいそうで怖いです。
    主治医は成人のADHDに強いらしいので、非ADHDだという診断が間違っている可能性は低いと思うのですが。、セカンドオピニオンとして別の医師にもう一度診察してもらおうかと思っています。先延ばし癖を克服して青空のようなすがすがしい気分を味わってみたいです。

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