ADHD関連

親子の相性②親ASvs子ADHD

  ADHDの子供を育てるのは難しくない。もともと情緒的に「自立」しており、情緒的な影響を受けにくいので、ACになりさえしなければ良い。要は「本人の話を聞き、言語的に否定しなければ良い」と言うことに尽きる。

 しかるにASの親は多くの場合「支配的」となる。もともと対人関係も積極奇異型の場合全体に支配的であるのに加え、子供が愛着・執着の対象であると、完全な支配を続けることもある。

 もうひとつ、AS親の特徴として、「試着・執着により子供を差別する」ということが加わると、ADHDは完全に混乱してしまう。

 理不尽な支配はADHDの子供にはもっとも好ましくない環境だ。まずADHDには一番大事な「話を聞いてもらう」機会が少なく、また言語的に支配されることで自分に自由が無いと思い込む。「ADHDのAC」になりやすい。

 特に思春期に自己主張をはじめたADHD子に対して、なおAS親が支配を続けようとすると、ADHDは家出するか、非行に走るか、またうつ病や解離性同一性障害にになるかする可能性が高い。

 子供が思春期になる前に、親か子(もちろん出来れば両方)の診断がつくことが大きな分かれ目となる。

 心療内科でACやボーダーとして来院するADHDの人の一群がAS親を持つことは注意してみれば分かる。

 


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コメント

    • yurin
    • 2006年 12月 18日

    AS親(我が家の場合父親)は基本的に子煩悩で、仕事が忙しいと言いながらも家庭を省みることを忘れない良い夫だと思います。(全員がそうだとは言いきれないが)ただ愛着かそうでないかで子どもに対する接し方が変わるのが難点でしょうか?
    我が家の場合はやはりASの子どもはASの父親について行きます。ただ一人ADHDの二女を除いて。
    また同じASでも積極奇異型ASの三女だけは他二人よりも父親から叱られることが多くて時々可哀相になります。恐らく父親の期待する『状況の読み』をしないからだと思います。ADHDの二女はある時期から父親に付いて行かなくなったのですが、愛着から三女はどんなきつい事を言われても、父親から離れることはできないのだと思います。
    余談ですがAS-ADHDカップルが多いそうですが、私個人的にはASの人にはADHDよりはAS同士が、共に暮らすならいいと考えます。AS男性がADHD女性と暮らす場合『普通の家庭生活』にこだわらず『自分達が夫婦として上手くいく方法』を重要視したほうが上手く行くと思います。
    ADHD女性は家庭向きではないですから。

    • さっちゃん
    • 2006年 12月 20日

    先日は二重投稿になっていました。なんてそそっかしいのでしょう(笑)
    あの後、精神科でもう一度診断は出ないのかと聞いてみました。
    ①検査結果から、そうだともそうでないとも言えない
    ②検査結果をスクールカウンセラーに送ってあるのでそちらから話を聞いて下さい
    という感じでした。はて、私は何のために学校を早退させて片道2時間半も掛けてお金を払ってこんなところまできてるのかという疑問を抱いてしまった始末です。
    先生が嫌いというわけではないのですが。
    今日学校の三者懇談があり、その後にスクールカウンセラーに話しに行きました。その結果は、
    ①検査結果からADHDであるとも無いとも言えない
    ②心の問題だし、お母さんが決めてかかっている
    ③お母さんも月一で来て欲しい
    という返事で、不信感を持ってしまいました。
    検査結果だけでなく生育状況や家族の状況などを聞かずにどうしてうやむやに終わらせるのか?
    2年前からお願いしている、漢字200字の指導の方法を工夫して欲しいという要望はレッテルなしでは聞いてもらえないのか?
    私にとってはストレスに感じるわけですが、
    それでも(たぶん私に対する)カウンセリングに行った方がいいと思われますか?
    それと、学校の先生に宿題をさせてください、(不登校気味なので)朝迎えに寄りますから表で待っているように伝えてくださいとか言われると、なかなか行動しない息子にいろんな言葉を掛けているうちに威圧的にそうするようにものをいってしまうので支配的になっているような気がして・・・もしかして私はAS?と思いました。

    • HIKARI
    • 2007年 2月 11日

    yurinさんへ
    相性の記事の情報ありがとうございました。
    ASとASの相性よりも、ASとADHD親子の、こちらの記事が目に留まってしまいました。
    本当に、発達障害に早く気がつくことの大切さを痛感してます。もっと早く「障害」に気がついていたなら・・と。

    • あるこ
    • 2012年 4月 08日

    自分がADD、父がアスペルガーの可能性ありの親子です。
    ともにセルフチェックではありますが、父は主語がつかないと前後の会話から誰が何を話しているのか判断することができず、途端に混乱して「日本語がなっていない」などと私たち家族を叱責したり、知的障害なしで自閉的な傾向があることからアスペルガーを疑っています。昔から二次障害なのかのうつを患っています。
    私自身は成長してたまたま心理学をかじる中でADDという言葉を知り、あてはまるけどでも違うのかも、と素人判断のグレーゾーンにいます。
    こちらのお話を拝見して、だからといってやはりADDを確信したわけでもないのですが、見てこられたようなお話にドキリとしました。中学では不登校になり、ひきずられて登校しましたが、高校生になって学歴偏重の父の圧力に耐え切れなくなり一年家に帰らなかったことがあります。確かにあれによって、両親の過介入はおさまり、良好になったわけではありませんが一つの転機になった気がします。
    それにしてもADHDがアスペの親と組み合わさると家出するパターンが見られるなんて、自分が実際ADDかはさておき、驚きです。そんなに家出されるADHD児は多いのでしょうか。
    最後になりましたが、勝手にADDを含めて考えましたが、この場合はあくまでADHDのみでしたらすみません。

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