先輩からのアドバイス1

かつての自分のようなお子さんに向けて、

この場所を借りて、何か伝えられればと考えております。

 

・活動的でエネルギッシュ

・大人の話し方、知識豊富

・周りから浮いてしまうが、大人からは頼もしい

自分のような興味や関心で、子供の頃の自分のようだと。

 

自分の業界、職場でも、

その傾向がある人達だらけなので、むしろ普通。

なんとも思いません。

多数派という方から見れば、独特な人たちだらけな環境でした。

 

クリエイターとして奇異な特性ではあるかもしれないのですが、

家族もあり、そこそこ、生活ができている。

忘れ物が多かったり、空気が読みづらくても、ADHDでも

それでいいじゃないか。

こんな性格でも、仕事に困らず、常にチャンスがあったのは、

好きなことを選んで、夢中になったのだと考えています。

 

 主治医である後藤先生から、

「偶然に近いぐらい、よいことやチャンスの巡り合わせ」

であったと。

 

自分の境遇としては

横浜の下町に育ち

過保護、過干渉、溺愛、

普通は経験できない暴力的な(少々反社会的な)事件や抗争、受験失敗

育った地域・環境

帰ることができない家、自己破産、どん底での自立、仕事の成功

結婚後に大学受験がありました。

 

自分に両親が投資という、教育や経験、情緒を伸ばしてくれたこと。

そして、いろいろな大変な出来事が、自立できたこと。

一つ一つが欠けても大変だったのかもしれません。

 

「苦労は買ってでもしろ」という意味は、わからなかった。当時は。

 

 今、子育てで困っている、

または、うまく溶け込めない悩みを持つ青年子どもたちに

何かお手伝いができればと考えております。

 

<幼少期>

 幼稚園に入る前の記憶ですが、

おもちゃの電池がなくなると、なぜなのか調べたくて分解、壊した。ネジがあるものはひたすら分解をする。

コンセントに掃除機をつなぐことを見て、針金を刺して感電、怪我をした。

空気が何か知りたくて、鼻にパチンコ球を入れた。

数えきれないほどのいたずらをしました。

 

ただ、幼稚園(初めての社会で)の良くない記憶が多く

本来自由奔放なのびのび性格が一変したのもこのころです。

特殊な家の問題もあり、ここでは書けないぐらい、

お金や自宅を中心とした抗争事件。

切磋琢磨する強い母親と、

その姿を見て、いつか自分がと、

親の託した自分への期待に応える

AC的な要素はこの段階で生まれました。

 

小学校の頃から、

ラジオや無線も、シンセサイザーも、パソコンも興味を持ち

結果、溺愛してくれた親は

欲しいものを与えてくれたことが、逆に幸いして、

夢中で遊ぶことができました。

 

このおかげで、

自分の特性にあった仕事がストレス無しに

できていると考えています。

今でも同じですが

学校の友人とは、全く話が合わなくて

自分と同じ年代とは交流が難しく、一回りぐらい上の知人が多かったです。

小学校低学年で、

相対性理論の話をしても、宇宙の話をしても通じません。

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<夢中になれること>

不適応がすでにあり、また親のしつけのせいか

多動傾向はなく、むしろおとなしかったのですが、

思ったことを何でも言ってしまうことと

それに対する親や先生の

「ゆっくり、じっくり、考えて話しなさい」

という、吃音に対する叱りと、

じれったさの周囲のストレス、イジメをこの頃からうけており、

その克服のために

話すこと、自分の存在が確立できて拠り所である、

「アマチュア無線」があったことと考えています。

 

<飽きずにチャレンジして達成すること>

私のような性格の場合、ゴールや限界が見えると

飽きてしまいます。

様々な趣味にチャレンジをして、継続できているのは何なのか。

まとめてみました。

 

80年代のエレクトロニクスは

パソコンも、OSやプログラムによって

自由に拡張できること。

アマチュア無線も、ハンダゴテを持って工作をしたり

海外と更新するために、周波数を広げる

など、成長するべき展望があるものに興味関心が持てました。

RPGのようなゲームも同様で、頑張ってクリアできると思えば飽きます。

常に、自分の想像を超える、世界や楽しさが待っているものだと考えています。

 

<受験に向かない、長期戦は苦手>

中学受験で、合格を期待され

麻布学園に失敗をしました。

考察力、頓知のような奇抜な発想で

答えを導く問題は難関校に向いているのかもしれませんけれども。

 

集中力が持たないので

学習期間の長い受験勉強は不向きです。

中間、期末テストは、一夜漬けでもなんとかなりました。

明日だとか、一週間後という目標があれば

そして、親や先生に、結果に褒められるのであれば

ものすごい集中することができます。

中学はそこそこの勉強で、高校も進学しました。

 

もしASD(アスペルガー)的な特性が自分に強ければ

ゴールに向かって、形式的にでも

機械的にひたすら覚えるのでしょうけれども、

結果や目的、報酬が明確で無いと、つまり

いつまでも、成長や新しい獲得のない没頭

つづけて集中することは難しいです。

 

まとめると

1)親が自由に与え、夢中になって、つかれるまで実験できた。

本人も、納得、解決できるまで好きなことに没頭できた。過集中を利用できた。

2)定期的に、成果や報酬が見えるステップアップ方式はやる気が出る。

学業の意味が見出せなくても、仕事や報酬のある社会は楽しいかもしれません。

3)自分の拠り所は、学校ではなく、進学塾や大人の社会であり、自尊心が保てた。

周囲に合わせる必要がない。世の中の常識に合わせず、自分流で。

4)高校生になり、稼ぐという目的ができた。

 社会への入り口、開き直れる。

 


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