偏屈者宣言

 

私はADHDである。今後私は、ADHD

らしく偏屈に生きることをここに宣言する

 

 結婚して10年を過ぎてから、妻の口から「ADHDは皆自分勝手」という発言を聞きショックを受けた。その後冷静に考えた結果、「ADHDは多数派から見れば自分勝手であることは確かである」「その本当のことを言われてショックを受けるのはおかしい」

「無理をして普通の夫、普通の父親を志向してきたために、ショックを受けることになった」

「初めからADHDらしく偏屈に生きていれば何を言われてもショックを受けることも無く、本来そうするべきだった」

と考えた。

 

 無理をして普通、多数派と同じになろうとすることで、かえってストレスを生じ、その結果いらいらして八つ当たりしたり、攻撃的になったり、ぶち切れて意欲を失ったりする結果になるくらいであれば、初めから偏屈のほうが周囲に与える悪影響はむしろ少ない。

 

 私はADHDであり、潔く普通になろうとすることを諦めることにした。今後私は、本来ADHDであること、自分が納得することを最優先とし、最低限の夫、最低限の父親であることを目標とする。偏屈で周囲に悪影響を与えることは予想されるが、「下手に努力した場合、かえってそのストレスによって周囲に迷惑をかける結果になる」という発達障害の重大な真実について、周囲の理解をお願いするほか無い。

上記宣言する

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  平成18年5月10日 後藤健治